2018/10/01

オプジーボの乳がんへの効果がすごい!治療費高額って本当?保険適応できる?

event_note10月 01, 2018 forumNo comments

京都大学の本庶佑教授がノーベル医学生理学賞を受賞しました。

がん治療薬のオプジーボを作る仕組みを発見したことが評価されたらしいです。

こんなに評価されてますが、はじめは色々な薬品メーカーに話を持っていっても興味をもってもらえず粘強く協力を交渉したそうで。

今となっては開発に協力した小野薬品はラッキーですね。

そういえば、乳がんで亡くなった小林真央さんの治療費は月数百万、とても高額だったといわれ、この薬を使ったという噂も聞いたことがあります。

ということで、話題になっているオプジーボの乳がんへのの効果、治療費はどの程度かかるのか気になる方も多いかと思うので調査してみました。

ちなみに正式にはニボルマブといい、オプジーボは小野製薬の商品名だそうです。

乳ガンはオプジーボの保険適応の対象か?

オプジーボはまだ乳がん治療薬としては開発段階。

残念ですが乳がんに対しては保険適応外です。

そのためオプジーボを使う費用は全額自己負担となります。

しかし、現在も臨床試験は続いており乳がんの治療薬は開発が最終段階を迎えています。近いうちに保険適応となるかもしれません。

オプジーボでの乳がん治療はいくらするの?

体重60kgの人が治療をした場合、月額の薬剤費が約150万円程度、年間なら約1800万円になるそうです。

びっくりするくらい高いですね!

しかし、これでも2017年に半額になったそうです。

この薬に限ったことではありませんが、新しい薬を開発するにはそれが1000億~1500億円もかかるのです。

これを回収するためにも、こんなに高い値段になってしまうそうです。

保険適応範囲であれば「高額療養費制度」という仕組みが使えるた安くなりますが、乳がんではこれが使えないため、ひと月あたり150万円を自費で支払うことになります。

一般の家庭でこの金額は厳しいですね。

もっとたくさんの人が使うようになるでしょうから、大量生産する方法が確立されて低価格になってほしいものです。

オプジーボの乳がんへの効果は絶大

ステージⅣの乳がんで、すでに骨転移している場合も5回の治療で、左乳がん・骨転移したがん細胞が消失したケース、

乳がんが脳へ転移したため治療を始める前は車いす生活だったのに、3か月後にはがんが消失して歩けるまでに回復したケースもあります。

このように乳がんだけでなく転移ものも含めてがん細胞を消失してしまうほどの効果があります。

すごいですね!がんって1つでも無くすことは難しいし、一度かかると再発しないようにビクビクして過ごす聞いたことが

あるので、この効果にはびっくりです。

また、これまでの治療薬に比べ効果が長続きするようです。いままでの治療薬は途中で効かなくなることも多かったのです。

しかし、オプジーボはそのような事がありません

このように素晴らしい効果ですが、効果がある人は2~3割。すべての人に使える訳ではありません。

オプジーボの副作用は軽いが、まれに命にかかわることも

よくある副作用としては、下痢になったり、疲労感を感じたりするそうです。

また、皮膚がかゆくなったり、白い斑点が出たりすることもあります。

心臓障害により、めまい、動悸、脈拍の異常、意識の低下が出ることもあるらしいです。

それでも従来のがん治療薬での副作用は脱毛や疲労どが出ますが、それにくらべると軽いのだそう。

副作用は少ないというものの中には死亡に至ることもあるそう。そこまでならなくても、神経障害で体が動かなるという場合も。非常に優れた治療薬ではありますが、どのようなリスクがあるかしっかりと確認しておきたいですね。

オプジーボによる治療の条件。妊娠に注意!

胎児への影響があるため妊娠中は投与できません。投与終了後も影響を考慮して1年間も妊娠できないそうです。

また、母乳を通して乳児へ影響があるため投薬中の授乳はできません。

そして、この薬品でアレルギー反応を起こす人がいるそうです。そのような人も使うことはできません。

また、条件というわけではありせんが、早期発見では使われず末期のガンで使われることが多いです。

妊娠は薬局でうっているような薬でさえ気を使います。がん治療薬ならさらに影響しそうなので、納得ですね。

オプジーボの効果のメカニズムとは

オプジーボはがんに効くメカニズムがこれまでの薬品と違います。

これまでのがん治療薬はがん細胞を直接攻撃するものが主でした。しかし、オプジーボは免疫細胞であるT細胞に作用します。

その結果、免疫が高まりがん細胞を効率よく攻撃できるようになるのです。

もう少し詳しく説明しますね。

私たちの体にはがん細胞を攻撃してくれるT細胞があります。T細胞はがん細胞の攻撃を弱めるブレーキをもっています。がん細胞は攻撃されるとT細胞に対してこのブレーキをかけるように働きかけます。そうなるとT細胞は免疫機能をうまく使うことができず、がん細胞を攻撃することができなくなってしまう。

ということだそう。

しかし、オプジーボを使えばこのブレーキをがん細胞から守ることができ、アクセル踏んだまま効率よくがん細胞を倒すことができてしまうのです。

オプジーボって本当に賢いお薬ですね!

まとめ

・オプジーボはステージⅣの乳がんも回復する

・オプジーボは乳がんへは保険適応外

・オプジーボの副作用は今までの治療薬より軽いが、中には重篤となるケースもある。

末期のガンも回復できる素晴らしい薬なのて、早く乳がんで保険適用になるといいですね。

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