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2022/08/07

【彩雲国物語】茈静蘭(しせいらん)の過去・正体は?

 

こんにちは。
静蘭てかっこいいですよね。

強いし、優しいし、かっこいいし、頭いいし。(←語彙が少なくいな!)
それなのに、殺刃族として地獄をみているため、
時々見せる翳りのある表情や、元公子とは思えない行動をとったり。

そのギャップがたまらない。
そんな静蘭の過去・正体を改めて確認してみます。

茈静蘭の過去と正体

茈静蘭は公子で劉輝の兄

静蘭は先王である戩華の第二公子。
その時の名は紫清苑(しせいえん)。

清苑を含めて、公子は6人。末が劉輝ですね。

清苑は劉輝をとてもかわいがります。
劉輝にとって、唯一自分に優しくしてくれた肉親でした。

清苑にとって、敵だらけの宮中で劉輝だけが心のよりどころとしていたのです。
後に静蘭は「劉輝のおかげで人間でいられることができた」というような事を言っています。

静蘭は6人の公子の中でもっとも優秀。頭もよく、武芸にもたけていたといわれていました。

宮中で剣術を競う大会が開かれましたが、
静蘭は見事優勝。
ちなみに、この時の褒美として父の戩華(せんか)から干將と莫邪を受け取っています。

そんな清苑公子は自分が賢いということをもちろんわかっていたのですが、
そのことで他の公子からねたまれることに対してもっと慎重になるべきだったと後悔をしているようです。
「賢いが愚かだった」と過去の自分について言っています。

そんな風に、賢く、王にふさわしい感じがダダ洩れだったので
他の公子からのねたまれました。

そして、清苑の伯父が清苑を王にしようとし、戩華王に謀反を企てたのです。
これがばれた事で、清苑と母は流罪となります。

実は、この伯父さん、嵌められたのです。
清苑を次期王の座につかせないようにするために他の公子の一族が清苑の伯父をそそのかしたというのが
本当の話。
他の公子より、清苑がふさわしいと煽って伯父をその気にさせ、謀反計画させておき、
裏切ったのです。

茈静蘭は殺刃賊の一味となる

他の公子の一族は、清苑公子(静蘭)が流罪になっただけでは安心できず、
殺そうとして追ってを向かわせます。

清苑公子の母は殺害されます。
静蘭は自慢の剣で、刺客を全て倒します。

しかし、力尽きた清苑公子は雪の中、気を失ってしまいます。

そこに通りかかったのが若き日の茶朔旬。
清苑公子を拾って、殺刃賊に受け渡します。

静蘭は殺刃族では小旋風と呼ばれます。

この頃の事は静蘭にとって思い出したくなく、秀麗に絶対に知られたくないのです。
人も沢山殺しているような賊ですからね。

しかし、いい出会いもありました。
燕青とであったのは、この賊です。

後に、燕青と清苑の二人は殺刃族を壊滅させます。

静蘭は普段、燕青に対して憎まれ口をたたいていますが、
なんだかんだ言って信頼してますし、よい友ですよね。
静蘭は死んでも燕青本人にそんな事はいわないでしょうけど。

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茈静蘭は邵可(紅一家)に拾われる

その後、行き倒れていた清苑を邵可・薔君(薔薇姫:秀麗の母)・秀麗が拾います。

そして、家族として一緒に暮らすことに。

静蘭という名前は、邵可と薔君がつけたものです。

一緒に暮らし始めた頃の静蘭はとても不愛想でした。
そのため、「1日一回笑顔を作ること」という決まりができたそうです。

3人との暮らしがとても心暖たまるものだったため、戸惑い、
「ここは自分の居場所ではない」と脱走しようとした事もありました。

しかし、自分になついてくれた秀麗や、本当の子供のようにかわいがってくれる
邵可と薔君と一緒に暮らしていくうちにここが自分の大切な居場所だと思うようになります。

薔君は病弱な秀麗を助けるために死んでしまいます。
その際の遺言として静蘭に
「秀麗が独り立ちできるまで、守ってやれ。自分が死んでもこの約束は有効だ」と言って逝きました。

静蘭はこれを「優しい束縛」と言ってとても感謝しています。薔君は静蘭が気兼ねなく大切な家族といられるように、そんな約束をしたのです。

茈静蘭が劉輝と再会

秀麗が大人になり、霄太師の依頼で後宮に入った時に静蘭は劉輝と再会します。

宮中で行われた剣術の大会で静蘭と戦った劉輝。その時に兄だと気づきます。

劉輝は静蘭に「王になってほしい。それを待っていた」とつたえますが、「清苑は必要ない。もう周りは劉輝を王として整いだしている」と伝えます。

そして、「自分は清苑ではない」ともいっています。
というか「清苑はいないってことにしておいてね。」という感じでした。
お互い兄弟であることを本当は否定していないよ。というような言いっぷりでした。

これは、自分が公子と名乗ることで不要な争いが起きること。それにより、劉輝にも危険が及ぶ事を考えてなのでしょう。また、静蘭の大切な居場所は王座ではなく邵可や秀麗との生活。それを壊して王になることに何の魅力もないのでしょう。

まとめ

静蘭、波乱万丈ですね。昔は本当につらかっただろうけど今は大好きな紅親子・劉輝達に囲まれてとても幸せそうでよかったです。

【彩雲国物語 登場人物紹介】藍楸瑛(らんしゅうえい)とかいう愛すべき藍家の ボンボン


こんにちは。

今日、蒼き迷宮の巫女を読み終わりました。
藍楸瑛が大活躍でしたよ。かっこよかった。

この巻で、楸瑛の人となりについて触れられていたのでちょっとまとめてみました。

藍楸瑛(らんしゅうえい)の性格

本当、藍家そのものの殿方ねぇ

珠翠を時の牢から助け出すときに、蒼遙姫(そうようき)にそのように言われています。藍家の男の性格ってどんなの?って気になりますよね。

蒼遙姫によると

・色男
・勇敢
・切れ者なのにどこか抜けている
・女人に弱い

らしい。本当だ…。藍楸瑛のことだ。

藍楸瑛は色男

これは言うまでもないですね。男前だもん。

後宮に来たりしたときもきゃあきゃあ言われているし。
でも、具体的なエピソードって思いつかないなぁ。

藍楸瑛は勇敢

時の牢に閉じ込められた珠翠を助けた時の事もそうでした。
珠翠のために色々な化け物が巣くう場所へ一人で飛び込んでいきます。

また、劉輝が旺季と対峙するときもすごかったですよね。

「小説 紫闇の玉座」では大軍を率いた旺季に対して劉輝は一人ぽっち。絶対に勝ち目はありません。そんな場所にたった一人、おともとしてついていったのはなかなかの度胸です。

藍楸瑛は切れ者なのにどこか抜けている

国試に榜眼で及第していて頭はいいはずなのに「今それ言う!?」ってことが多いですよね。

言ってくれたら私だって、髪とか服とかバッチリ決めてきたのに!

リオウの父、璃桜を見た時にそのイケメンぶりに驚いてリオウにいった言葉です。
リオウが蝗害対策で父親に必死の思いを伝えるシーンでです…。

それ、心にしまっておいて…。思っている事ダダ洩れしすぎだよ。

でも、こんな真剣なシーンで天然発言してしまうところに和むわ。

藍楸瑛は女人に弱い・優しい

女性に弱いっていうか女性大好きですよね。

欧陽純(おうようじゅん)が妻の碧歌梨を探して「姮娥楼に碧歌梨という名の女性がいないか?」と聞いたときに、楸瑛はそんな名前の女性はいないと言い切ります。なぜ言い切るのか。それは彼が姮娥楼の妓女の名はすべて把握済みだからです。すごい。

また、重華(秀麗の娘)については自分が若かったら口説いていたかも…と言っていました。
冗談ってわかっているけどさ。主の娘なのに。見境ないなぁ。

そして、秀麗が後宮に入ってすぐの頃に
惜しいな。私好みの女性になりそうな予感がするのに、もう貴妃とはね

といっています。小説最後まで読んでからこの言葉を聞くと、不思議に感じます。

藍楸瑛は一途な男

この人だ!と決めた人に対してはすごく一途ですよね。

劉輝に対しての忠誠心には感動しました。
藍家を追放されてまで劉輝に仕えることを決めているし、劉輝が九彩江に逃げてさまよっていた時も、こっそりと劉輝を見守っているし。優しいですね。

珠翠が邵可に一途な事を知っているのに、それでもずっと思い続けているってところもいいです。珠翠が取りつかれて楸瑛を刺そうとしたときは珠翠に殺される覚悟で剣を捨ててまで助けたし。

あんなに女好きで一見チャラそうなのに。あんなに、ボウフラ!といわれて嫌がられ続けていたのに。一途というか打たれ強い。いつか何とかなるという楽天的なところもあるのかもしれない。

あ、玉華(義理の姉)への初恋も何年も引きずっていましたよね。

所感

頭、顔、家柄もよいのに肝心なところで天然発言するミスター藍家。素敵です。

【彩雲国物語 登場人物】浪燕青 (ろうえんせい)の魅力!過去が辛すぎなのに性 格良すぎ


こんにちは。
彩雲国物語おもしろいですよね。

イケメンキャラがたくさん出てきますが、そのなかでも浪燕青が好きです。

以前にイケメンランキングの記事を書いたのですが、そこにも登場したくらいです。最初はそんなに好きでもなかったのですが、気づけばお気に入りのキャラとなっていました。なんで好きになったのか?その魅力について書いてみたいと思います。

浪燕青(ろう えんせい)の魅力

燕青の魅力とその要因となった過去の出来事を一緒に見ていきましょう。

燕青の過去はつらいが今は明るく健全

秀麗が困っているときに登場するとホッとしますね。
頼りになる男という感じで、秀麗もおもわず笑顔で駆け寄っていったり。

そんな朗らで笑顔が素敵な燕青ですが、過去にはとてもつらい出来事がありました。茶州の殺刃賊に一家を惨殺されています。燕青自身も、ボロボロにされ死にかけています。

そんな辛い過去があったのに、それを乗り越えてあの太陽のような笑顔と包容力
本当に素敵です。

燕青はめちゃくちゃ強い

燕青はとても強いです。
静蘭はいままで燕青より強い男を見たことがないと言っています。

こんなに強い理由は、燕青の師匠がただものではないからです。燕青の師匠は南老子。「幻の武闘老子」と言われています。

ちなみに宋太傅は過去に南老子の家へ通い詰めてけいこをつけてもらおうとしましたが、3日しか相手をしてもらえなかったそうです。燕青はそんな師匠の元で8年も修行をしています。

そして、南老子の正体は実は茶仙!燕青は仙人の弟子なのです。強いはずだ。

ここら辺の話はアニメでは詳しく描かれていません。
詳しくは、彩雲国物語 小説「黄梁の夢」を読んでみてください。

燕青は他人を居心地よくしてしまう性格

あの外面がよい静蘭でさえ、燕青とからむと素が出てしまいます
燕青には言いたい放題で、ある意味リラックスできているんじゃないかなぁ?と思えます。

静蘭は燕青と殺刃賊を壊滅させたあと、燕青についていってもいいかな?とまで思っていました。それまで劉輝以外に心を許さなかった燕青にそこまで思わせてしまうとはすごいことです。

鄭悠舜も茶州で燕青の補佐をしていた頃は穏やかに過ごせたと言っていますしね。

燕青といると、気持ちが前向きになるというか、こんな自分でもいいんだ…。みたいな気持ちになるのかもしれません。

秀麗をひそかに思うところ

秀麗をひそかに思っているところもよいですよね。
いや、言ってほしいとも思うのですが…。

これって、気が付いているのは榛 蘇芳(しん すおう)と静蘭くらいなのかな?

燕青が秀麗の事を思っているなぁと感じたのは茶州でのエピソードですかね。

秀麗は、茶州の奇病事件で暴徒がおさまらなかったら自分を殺してくれと燕青に頼みました。これに対して燕青は静蘭や邵可に恨まれることを覚悟で、いざというときは秀麗を殺すことを引き受けます。

これはなかなか覚悟ができないですね。
好きな人の頼みをかなえると、好きな人は失うし、周りからは恨まれる。でも、それを受け入れて自分の思いより秀麗の願いを優先してやるとはよほど秀麗への思いは深いのですね。

茶州を救いたいという思いだけではできないことだと思います。

所感

秀麗と燕青っておにあいだとおもうんだけどなぁ。
結婚したら、毎日楽しく過ごせそうだと思う。

燕青の辛い過去は小説「黄梁の夢」の中の「空の青、風の呼ぶ声」に載っていますよ。是非読んでみてください。ちょっと前まで新品で買えたのですが、在庫なしのお店がおおいなぁ。

【彩雲国物語 登場人物紹介】紅秀麗のプロフィール!モテる理由や行動力の原 点を考察


彩雲国物語の主人公の紅秀麗。
秀麗のプロフィールをまとめてみました。

そして、秀麗の特徴である「モテる」、「すごい行動力」の理由についての考察もしてみました。

紅秀麗のプロフィール

名門紅家の直系の姫。王の妃にもなれるほどの娘。これを見込まれて
16歳の時に、バカ殿とうわさの王 劉輝を立派な王様にするために後宮に入る。

17歳の時に官吏登用試験の国試を探花(3位)で及第。

18歳の頃に茶州州牧として配属される。茶州州牧として茶州の流行り病にかかった民を助けるために朝廷のお偉方を無視した政策をとる。その結果、冗官となりリストラ候補となる。

その後、御史台に拾われてリストラ回避。御史として活躍する。王を陥れようとする輩によって、企てられた紅州の経済封鎖等を解決。当時、数少ない王の忠臣として常に王の支えとなる。

その後、29歳で劉輝と結婚して娘(重華)を生むが、30歳で死去。

紅秀麗の行動力の原点

秀麗の行動力には本当に関心します。

その行動力の原点は、戩華の次の王位争い。この時に秀麗は邵可や静蘭とともに飢えに苦しむ街の人々のため一生懸命に働きました。しかしその頃の秀麗はまだまだ小さな子供でした。

そのため、大切な人を守ることができなかったという絶望感が非常に大きかった。
そして、秀麗は身近な家族や自分自身もそのうち死ぬのではないか?という大きな恐怖が常にあったのです。

秀麗はこの王位争いで
もう二度と大切な人を失いたくない、あんな恐ろしい思いをするのは二度と嫌だ。そのためには自分ができることはなんだってする!という強い気持ちが生まれ、それが秀麗の行動力の原点になっています。

劉輝の教育係として後宮に入ったのも実はその気持ちから。

霄太師が提示した金500両への食いつきがよすぎるのでお金目当てか?と思ってしまいそうですが王を教育することで人々が辛い思いをするのを防ぐためなのです。

秀麗の行動はいつもここに行きつくように思います。

紅秀麗はなぜモテる?

秀麗は本当に周りの男性に好かれます。

なぜこんなに多くの男性を引き付けるのでしょうか?
秀麗の魅力について考えてみます。

自分の気持ちにまっすぐ。でも押し付けない

秀麗は人と接するときに、変な駆け引きをしません。自分の思いを素直に伝えてきます。しかも、相手の気持ちを考えて押し付けることはしないように。
(御史として仕事の時は駆け引きしまくりですが。)

こういうところにみんな弱いんじゃないでしょうか?

バカ殿のふりをしている劉輝を説得するときも、思い出すのも嫌なくらいなのに王位争いの時に本当に辛かった体験を一生懸命劉輝に伝えていました。どれくらい嫌だったかというと、それを耐えるためにこぶしに力を入れすぎて自分の爪で血を流すほどでした。

そんな状態なのに、王であることの大変さを気遣いながら話をする姿には心を打たれました。

人のために頑張る姿

先ほど説明したように、秀麗は人々が悲しい思いをせずに暮らるようにしたいという思いが強いです。

その思いから自分の事を後回しにして頑張ってしまいます。そんな姿をみたらやっぱり応援したくなりますよね。秀麗にとってはそれが自分のためということでもあるんでしょうけど。

一家の大黒柱として一生懸命働く姿もそうですよね。一生懸命働くのは、父と静蘭と楽しく暮らせればよい。そのためだと。

茶州の疫病の時もそうです。民草を救うためならば自分の官位など気にしない。それを捨ててでも人を助けようと頑張る姿。同じ女性であっても応援したくなります。

良い意味で女を感じさせない部分がある

これは人によると思います。李絳攸とか陸清雅 (りくせいが)にとってはこれは当てはまっているのでは?と思います。

女性とは妙な駆け引きや下心をもって近づいてくると思っている男性にとって、秀麗は警戒すべき対象ではなく、安心できる珍しい女性なのかもしれません。

よい意味で秀麗は女を感じさせないということでしょうか?

所感

秀麗はやっぱり素敵な女性ですね。初めて彩雲国物語を知ったときは、逆ハーレムでわけもなく女がモテる話なのか?と誤解してしまったことを後悔しています。

【彩雲国物語】凌晏樹 (りょうあんじゅ)の生い立ち・性格は?旺季への屈折し た思い

凌晏樹の生い立ち

凌晏樹は母親と黒仙との契約で生まれた

凌晏樹の母親は簡単に言うと殺し屋でした。

殺しの依頼を受け、
凌晏樹の母親は人を惑わす魅力を持った美女でした。
殺しの依頼を受けると、その魅力を使って標的をメロメロにします。
本人もそれを楽しんでいるよう。

そして、標的にあきると殺害。
そんな風なことを繰り返している女性でした。

そんな晏樹の母に生き方に興味を持った黒仙は
黒仙は凌晏樹の母と契約をしています。

契約の内容はわかりません。契約の対価は「凌晏樹を生む事」でした。
人並ならぬ魅力は、黒仙との契約があったからかもしれません。

凌晏樹は自分の母を殺すこともいとわない

そんな風に、この世に生を受けることとなった晏樹は、母と一緒に色々な家を転々とします。

あるとき、晏樹へも殺しの依頼がきます。
そしてそのターゲットは自分の母が入り込んだ家。
もちろん母親も殺しの対象となります。

晏樹が初めて殺したのは自分の母ということになります。

旺季との出会い

晏樹と旺季の初めての出会いは、母殺害の現場です。
旺季は役人として現場に駆け付けます。

晏樹は母を殺したことがばれないように、義父が母を殺したと言って同情を引こうとしました。

今まで、晏樹の演技にだまされなかった人はいませんでした。
でも旺季には効かず。

自分の思い通りにならない旺季が気になり始めます。

凌晏樹の旺季への思い

凌晏樹は旺季に自分を特別だと思ってほしいという思いが強いです。
しかし、旺季はそんな素振りは何も見せません。

晏樹の人を惑わす美貌・魅力によって、たいていの人は晏樹を好きになる(=特別)と
思ってくれました。

なのに、旺季にはそれが効かないのです。
これが、晏樹の心に火をつけます。

そして、ついには旺季を殺したいと考えていたのです。
なぜなら旺季がいると自分らしくいることができないため。

そんなこともしていましたが、実は旺季のことが大好き(屈折した愛?)。
旺季が劉輝に負けた後、
死のうとした旺季に「心配だから一緒にこい」といわれます。

今まで特別に思ってもらえなかった晏樹にとって、この言葉は特別だったと思います。
自分は旺季の特別になれたと思い、その後の晏樹は少し心のなかが平穏になったのかなぁと思います。

何度も命をねらっていたのに、結局最後まで殺すことはせず、
旺季の死に目に立ち会ったのは晏樹だけでした。

旺季が死んだあと、晏樹は行方不明になりますが
もしかしたら死んでしまったのかもしれません。

凌晏樹と茶朔旬との関係

晏樹と朔旬は異母兄弟です。晏樹の方が兄。
つまり、二人の父親は茶仲障(茶鴛洵の弟)。

弟を大切に思うような心はもちろんありません。
どちらかと言えば、弟を嫌っていました。

晏樹と朔旬は二人ともくるっているような怖さを持っていますが、
安生曰く、まったく逆の性格。

晏樹は人生を楽しむために生きている。
それに比べて朔旬は人生は退屈。暇つぶしで生きているという感じ。いつ死んでもいいって感じですかね。

好きの程度は違いますが、二人とも秀麗に興味を持ってしまうのは兄弟だなぁと
思ってしまいます。
二人とも秀麗といると飽きない、面白いというところに魅力を感じているようですね。

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凌晏樹は紅秀麗をどう思っているのか?

お気に入りだが、旺季のために消しておくべき存在でしょうか。

晏樹から桃を受け取った人は不幸になるという噂があるのですが、
秀麗はその桃を受け取っています。

晏樹に意図があるのかないのかはわかりませんが。

秀麗は、異能をもつ一族の縹家をでて命があと1日となったときに
棺に入って眠りにつきます。

その棺は晏樹によってさらわれます。
その棺の中に眠り続けている秀麗を宝石でキレイに飾り付けたり、優しくなでたりと
秀麗にたいしては他の官吏たちとは比べて特別な感情を持っています。

眠る秀麗には、普段他の人に話さないような、私的で感情的な話を独り言として
話しかけています。

晏樹は確かに秀麗を気に入っていますが、女性として好きというよりは、
ペットをかわいがるような感覚です。

そして、目を覚ました秀麗が劉輝の元に向かおうとすると首を絞めて殺そうとしました。
あれだけ、なでなで、よしよししていたのに。

お気に入りだが、旺季のためとなるとその他たくさんの人と大した差はないようです。

凌晏樹と黒仙との関係

凌晏樹は黒仙との契約者です。

黒仙は凌晏樹の人生を見てみたいその代わりに特殊な能力を与えたようですね。

晏樹は弟の朔旬の亡骸を自在に動かせる力を手に入れています。
それは黒仙との契約によるものです。

そして、その力を得る対価として弟の朔旬の命を差し出したのです。

勝手に対価にされてしまった朔旬はすごく気の毒ですね。

対価って、大切な物を渡すんじゃないのかな?と思うのですが、
黒仙からのもらった力も晏樹にとってはつまらないものなので

つまらないもの(黒仙からの力)=興味がない弟(朔旬)
なので、よく考えるとちゃんとバランス取れていますね。

凌晏樹の性格

人生を楽しむそのためには他人の犠牲もあり

晏樹のモットーは
「自分のために、自分の思うように、人生を楽しむ。」

これを邪魔するものを殺すことはいとわないのです。

その極端に走った例が旺季を何度も殺そうとしていたことです。

晏樹が旺季を殺そうとしたのは、旺季を思いすぎることで自分<旺季となってしまい、
自分らしくいることができなくなってしまうことが嫌だったからです。

スゴイですね。普通だったら、自分の考えを直そうとしますが、晏樹にはそんな気持ちは皆無。
「相手を変えることは難しいが、自分を変えることはできる」という言葉は晏樹には通じない言葉です。

まとめ

凌晏樹、怖い男ですね。
茶朔旬が出てきたとき、なんて不気味で化け物みたいな男!と思ったのですが、
それを操っていた男がいたとは!

【彩雲国物語】凌晏樹 (りょうあんじゅ)の生い立ち・性格は?旺季への屈折した思いそれにしてもこんな男を受け入れ、愛されているなんて旺季は器が大きい男ですね。

【彩雲国物語 ネタバレ】百合姫(紅黎深の妻)の出生や過去のびっくりベスト5

こんにちは。
最近、彩雲国物語 外伝の「隣の百合は白」を読みました。

これまで少ししか出てこなかった百合について色々と知ることができたので
ちょっとまとめてみました。

百合姫の出生・過去に関するびっくりベスト5

戩華と兄妹

百合の母親は紅玉環。玉環は紅邵可の叔母にあたります。
邵可の父が紅家当主だったころ、実権を握っていたのは玉環です。

百合の父親は戩華の前の王であり戩華の父。
つまり、百合は戩華腹違いの兄妹。

劉輝とは叔母と甥の関係です。
外見にも似たところがあるようで、二人の髪質が似ているんだそうです。


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邵可の元婚約者

百合は邵可の婚約者でした。
百合は邵可のことを好きでした。
しかし邵可はそれに気づかず、百合のためを思って婚約を解消します。

しかも、ある条件をのむことで戩華に百合を殺さないように約束させます。
百合は戩華の腹違いの兄妹。

戩華は王座につける可能性がある者(兄弟とか)を女子供問わず殺しています。
それをさせないために邵可は戩華と取引をしたのです。

百合のためを思っての事だったのですが、百合は好きな相手に勝手に婚約解消されて心に深い傷を負いました。
夢をみてうなされることもあるくらい。

邵可の百合への態度をみると、珠翠への態度とかぶりますね。

紅家のみんなも頭が上がらな

紅家の3兄弟はみんな百合に頭があがらないかと思います。

邵可は婚約解消したあげく、黎深をおしつけたと思っているようですし、

玖琅は小さいころから百合にそだてられたようなものです。

黎深はいわずもがな。
あんな偉そうな態度をとっている黎深ですが、百合がいないと髪の毛を切ることもできません。
黎深が当主だったころ、役目を果たさない黎深の代わりに走り回っていましたし、
彼女がいなければ黎深は生きていけないかも。

鳳珠に告白される

まだ官吏になる前の黄鳳珠(黄奇人)に一目ぼれされます。
多分、自分の顔を見ても普通に接してくれた事が大きかったのだと思います。

二人でデートもしており、百合も鳳珠を結構気に入っていました。

鳳珠の方は百合が本当に好きで、百合を妓女と勘違いして黄家の力で大金を集め、
百合を身請けしようと頑張りました

百合、すごく思われていますね。

二つ名前がある

そんな素性を隠すために、百合は男の姿、名で紅州を出ることを許されませんでした。

全ては玉環のたくらみです。

女性としての百合は邵可の将来の妻として準備し、男性として譲葉の名前で黎深の補佐として過ごします。

玉環は戩華を倒してその後継として邵可を王にしようと企んでいました。
王の血を引く百合を妻にしようとしたのはそのため。

小さいころから、母親のたくらみに付き合わされて気の毒ですね。

この外伝を読むまで、百合ってなんであんな少年みたいなしゃべりかたなのか?と思っていましたが理由がわかりました。

所感

百合の過去ってすごいですね。
周りの人にすごく振り回されている人生。

でも、黎深の妻なんて彼女しかできないだろうから代わりの利かない存在ですね。

百合については「隣の百合は白」にくわしいお話が載っていますよ。


【彩雲国物語 小説ネタバレ】紅秀麗の娘の重華(ちょうか)はどんな子?秀麗と 似てる?

こんにちは。

本編に秀麗の娘の重華はほとんど?でてこないですよね。
「骸骨を乞う」で重華について色々と知ることができたのでちょっとまとめてみました。

紅秀麗の娘の重華ってどんな人?

重華とはどんな子なのか?それではさっそく見ていきましょう。

重華の外見は秀麗似ではない

顔は
長いまつげ、黒い髪、赤い唇、真珠のように白い肌。
かなりの美少女
らしいです。

官吏たちからは「母親に全く似ていない。」と思われており、
ちょっと秀麗に失礼ですね(笑)

でも、大きな瞳は秀麗ににているようです。
秀麗に似ていないという記述はありましたが、劉輝似か否かについてはよくわかりませんでした。

楸瑛によると「秀麗殿、すごい美少女を生んだ」らしいです。
色々な美女を見てきた楸瑛が言うんですからかなりの美しいのでしょう。

小説には挿絵もないですしね。

重華は秀麗と違い二胡は下手

秀麗の二胡は見事でしたが、重華はあまり上手ではないようです。
でも、弾くのは結構好きみたい。

下手だけど劉輝を前によく二胡を引きます。
そして、劉輝や重華にとって大切な人が死んだときは弦が切れるまで弾くこともあります。

重華は思い立ったら一直線

重華は気になる男性がいます。
その人は人間ではないので神出鬼没な人なのですが、ある時から城の中で姿を見ることがなくなります。
その人はいつも悲しい顔をしており何とかしてあげたいという気持ちがあったみたいです。

その人を探すために厳重な城の見張りを抜けて脱出。
国中を回ってその人を探す旅を始めます。

ただの大人しい美少女だと思ったら、えらい無茶をします。
そんなところは秀麗を思わせますね。

また、脱出するのに周りを油断させるため、それまではずーっと大人しく過ごして
時を待ちました。
我慢強くもあります。

やり方はちがいますが、女人国試が決まる前からずっと官吏になるために我慢強く努力を続けていました。
親子って感じですね。

秀麗ゆずりのにぶさ

秀麗って、周りのいろんな男性から好意を寄せられますよね。
でもそれに気づいているのか
いないのか?みたいなところがありますよね。

重華もそんなところがあります。

楸瑛の息子が重華に花を贈ったりしているのにその気持ちに気づいていない。
というか、好意を持っている事はもしかしたらわかっているかもしれませんが、
それ以外にやるべきことがあるときにならないのかもしれません。

重華の好みは渋い

重華は渋いものが好みです。

宋太傅の家に遊びに行ったり、祖父の邵可の家がお気に入りだったり。

まあ、一番しぶいな…とおもうのは重華が好きな男ですね。
くそじじいといわれているあの人なので。

重華と劉輝との距離

父の劉輝とはつかず離れずの良い距離を保っているようです。

劉輝は甘やかす事はしません。かといって、厳しいというわけでもありません。

劉輝は基本的に、重華が思うようにさせており、重華は他人にひどく迷惑をかけるような事をしないため
必要以上に干渉はせずにいられるようです

だからといって、劉輝は重華を放置しっぱなしということではありません。

重華が赤ちゃんのころは朝議へだっこして参加したり、
重華を一人で遊ばせながら同じ部屋で仕事をしたりとちゃんと面倒を見ています。

ちなみに、重華が劉輝におねだりをして買ってもらったものは鳥かご1つだけ。
重華が生まれる前、リオウが「(生まれるのが)女なら、そんなおねだりやの妹いやだな」みたいなこと
いっていましたが全然おねだりしないですね。

重華は秀麗に似て頭がよい

重華はあまり話さない子で周りから心配されましたが、
実はとても頭がよく、周りの大人が話している事を一言一句間違えずに暗記できるくらいでした。

そして、重華はあることがきっかけで国試を受けるようになりました。
結果はぶっちぎりで状元及第。

さすが秀麗と劉輝の娘です。

彩雲国物語関連記事:
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◆黄奇人(黄鳳珠)の素顔を面で隠すワケは?美しすぎて苦労
◆李絳攸が方向音痴・迷子になる理由と過去・生立ち

まとめ

重華は秀麗に似ているところも、似てないところもある。
まぁ、親子なんてそんなもんで当たり前ですよね。

周りが似ていないことにがっかりすることもあったようですが、
劉輝はそのような事がなく、秀麗・重華をそれぞれ一人として見ているというところが
さすが父親。

重華については骸骨を乞う(下)の「秘話 冬の華」についてくわしく載っています。
劉輝のいいお父さんぶりがみられるのでお勧めです。

この「秘話 冬の華」は角川文庫の方にしか載っていないのでご注意!
ビーンズ文庫の「骸骨を乞う(下)」には載っていません。買うのはこれ。角川文庫のですよ!↓↓

【彩雲国物語 ネタバレ】李絳攸(りこうゆう)が方向音痴・迷子になる理由と過 去


彩雲国物語って本当に面白い!
今まで読んでなかった外伝を購入して読んでいます。

今、「隣の百合は白」を呼んでいるのですが、絳攸の過去について、へぇ~って思うことがあったので
忘れないようにまとめておこうと思います。

李絳攸の過去・生立ち

李絳攸が紅黎深に拾われた理由がひどい

絳攸と黎深は、国試受験のために貴陽に出てきたときに出会いました。
その頃はコウという名前でした。

幼く身寄りのないコウは、黎深にいきなり拾われて、脅され、体調を崩していた百合の看病をさせられていましたのです。

黎深がこんな事をしたかというと、
その原因は邵可

邵可が清苑公子(静蘭)を拾って育てているのをマネして、
こどもを育てる苦労を共有したいと思ったからなのです。

それを正直に幼いコウ本人に伝えるところもひどいです。
さすが。

絳攸は吏部侍郎となった頃にもそのことを気にしていて、
酔った勢いで静蘭に当たっていましたよね。

しかも、拾ってきたのにその後すぐに国試のため宿舎に行ってしまい
コウをほったらかしにしたのもひどい…。

犬やネコじゃないんだからさぁ…。

李絳攸は紅黎深と百合姫のことが大好き

コウ(絳攸)は拾ってくれた黎深、優しく面倒を見てくれた百合の事が大好きです。

このころ、黎深は百合にたいして特別な感情はありませんでした。

そして、百合の方は黎深を性格の悪い厄介なご主人様としか思っていません
なので、コウの前でも黎深の評価は厳しく言っていました。

なのにコウはそれを照れ隠しだと勘違いして、二人をくっつけようと頑張ったことも

黎深が国試の宿舎に入ったときに、

百合の手料理を黎深にさしれするように仕向けたり、
二人で会えるように気を使ったり気を使ったりします。

宿舎に入った黎深を浮気していると勘違いしたこと、
黎深が百合を逃したら後がないと思ったことでそうしたんですが。

それほど、黎深と百合が大好きなんですね。

李絳攸が方向音痴・すぐ迷子になる原因

これは初めて知りました。

百合はコウに黎深のそばにいてほしかったため、
コウが逃げられないようにした事が原因でした。

その方法は、コウが逃げようとして家のなかを移動すると、
逃げてきた道においてあった調度品や家具などを移動させて、
どこを走ってきたかわからないようにしていたからです。

この時の事があったので、絳攸は方向感覚がおかしくなったんだそう。
かわいそうですね。

絳攸は先天性の方向音痴ではなかったのですね。

関連記事 絳攸の両親のお話はこちら

【彩雲国物語 小説ネタバレ】紅黎深が百合姫と結婚できた5つの理由

まとめ

黎深に拾われたのは知っていたけど、育てたのが百合でなかったら一体どうなっていたのか…
でも、そんなまともな百合によって、方向音痴になってしまったのはちょっと驚きでした。

【彩雲国物語】黄奇人(黄鳳珠)の素顔を面で隠すワケは?美しすぎて苦労

こんにちは。
今日は黄奇人のエピソードについて書いてみました。

黄奇人と言えば、美しすぎる戸部尚書。
その美しすぎるエピソードがなかなか面白いのでかきとめてみました。

黄奇人の美しさがスゴイ

とにかく例えがスゴイですよね。
「飛んでいる鴉が落ちてくるほどの顔」とか
「見てしまうと向こう3年仕事が手につかない」とか
「下手すると気を失う」とか。

よっぽど絶世の美男子です。
男女を超越した美しさなんでしょう。

秀麗と燕青は町で奇人を見かけた時に
気を失うことはなかったですが、一瞬思考が停止してしまうほど驚いていました。

美しすぎて周りの人が災難

そんな美しい顔、なってみたいし、隠すの勿体ないとおもいますが、
超弩級の美しさなので素顔でいると悪いこともあります。

まずは、「悪夢の国試組」と言われる通り、
黄奇人と一緒に国試を受けた人は試験が手につかず、及第することができない人が例年より異常に多かったといいます。

景柚梨もその一人。国試の前に受ける州試で被害にあっています。
今は戸部侍郎として、奇人の元で働いていますが彼もその美しさの被害者でした。

また、古株の官吏たちはその威力をしっているので
奇人が面をはずして素顔をみせようとすると、

「私は妻と子供をもう裏切りたくありません!」
「私の平凡な人生をかき乱さないでください!」
「わしは孫の顔を見るまで死ぬわけにはいかない!」

など、言われて面を外すのを止めています。

スゴイ言われよう(笑)
これでは、素顔で仕事をするわけにはいきませんね。

黄奇人が素顔を面で隠すワケ

本人もこの顔でつらい思いをしています。
といっても、だまされたって感じなんですけど。

黄奇人は百合(紅黎深の妻)にプロポーズをしましたが、
「そんな(美しい)顔の隣で、奥さんなんてやってられません。」と
手紙でふられてしまいました。

でも、この手紙は百合を好きだった黎深によって作られた偽物でした。
ひどい…。
百合は奇人の事を結構気に入っていたのですが…。
かわいそうですね。

そんなこともあり、奇人は美しい顔を面で隠すようになってしまいました。

関連記事:
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美しすぎる顔が武器になる

礼部の蔡尚書の横領が暴かれたときに、黄奇人の顔が大活躍しましたね。

横領を否認した蔡尚書は、話をそらすために
「黄奇人は本物なのか?本物を殺し、偽物が成り代わっているのではないか?
顔を見せてみろ。」と言ってしまいます。

ちょうどよいと言わんばかりに奇人は面をとって、
蔡尚書と素顔でご対面。

奇人の美しさに正気を失い、何を聞いても正直に答えてしまう蔡尚書。
奇人は、蔡尚書の不正の調書をとり事件は一件落着。

蔡尚書は、普段から胡蝶に入れあげていましたね。
美しい人に目がないのでしょう。
奇人の顔の効果は絶大でしたね。

素顔を隠す面も色々

お面は色々なコレクション(?)がありますね。

 
「NHKアニメ 彩雲国物語」より

顔の表情もそれぞれです。怒ってたり悲しかったり。
ボタンを押すと口の部分だけが開いて飲食できる面もあります。

黎深からは邵可の顔を彫った面を渡されていました。

オシャレなものや、機能的な物など色々そろえていて、
これはこれで一つの楽しみなのですかね?

まとめ

黄奇人のような人がいるなら、一度見てみたいですね。
漫画では素顔が描かれていましたが、アニメでは素顔での登場はありませんでした。
きっと、美しすぎるのハードルが高いのであえて隠したんでしょうか?

【彩雲国物語 登場人物】な紅邵可(こうしょうか)~ぼーっとしている風のに実は…


「NHKアニメ 彩雲国物語」より

こんにちは。今日は秀麗の父親である紅邵可のプロフィールについてかいてみます。

紅邵可のプロフィール

先王在位の時に紅家の長男として生まれる。

先々代の王の寵愛をうけた叔母の玉環に才能を認められ、戩華を亡きものにした後の王にと期待されそだてられる。琵琶の演奏が素晴らしいのも叔母から習ったから。

しかし、そんな叔母を殺している。叔母の野心が王から目をつけられ、紅家滅亡へつながると邵可が判断したから。

その後、戩華、霄瑤璇直属の暗殺集団である風の狼の一員に。首領である黒狼の鬼姫の元で暗殺の手腕をみがく。

黒狼が縹家に幽閉された薔薇姫の殺害に失敗し死亡した後、邵可は当代の黒狼となる。

先代黒狼の敵討ちに薔薇暗殺に向かったが、彼女を好きになってしまい連れ出す。薔薇姫付きの珠翠も一緒につれだして面倒を見る。

薔薇姫にプロポーズをなんども断られるがついには結婚。二人の間に秀麗が誕生する。

秀麗がおさないころ、茶州に行ったときに行き倒れの静蘭をひろう。

戩華の世が落ち着いたあと、風の狼を解散。暗殺で疲れた心を癒せられるようにという黎深のはからいもあり、朝廷の府庫ではてらく。が、李絳攸が吏部侍郎から降格処分となった頃に紅家にもどり、紅家当主となる。

邵可が強いわけ

邵可は少年のころに、黒狼の元で修業していました。その頃、戩華にひどくいじめられていました。傷だらけで下手すると命を落とすくらいなので、いじめって言葉が適切かはわかりませんが…。

邵可はこのいじめから逃げたり、反撃の機会をうかがっているうちに戦闘力が上がったようです。

若いころは自分をよくわかっていなかった

らしいです。

邵可は先代黒狼のもとで人を殺すことも平気でしていました。

なので、自分が人として大切なもの(例えばやさしさとか)をどこかに置いてきた冷たい男だと思っていたこともあります。

邵可は自分が優しいのにそのことに気づいていなかったのです。邵可が平気で人を殺すことができるのは大切な人のためだからこそです。大切な人のためなら自分を顧みないところがあり、それが度を過ぎているために邵可は自分を冷たい欠陥人間だと思ってしまっていたのです。

弟たちや百合の命を救うため、一人で戩華に乗り込んでしまうくらい大切な人へのやさしさを持っているのにも関わらず、自分を欠陥品のような人間だと思っていたなんて、なんだか不幸ですね。

すごくまずい父茶を入れる

父茶というのは邵可が入れる苦くてまずいお茶の事。秀麗がこんな風によんでいます。本人は体に良い物をと考えて色々ブレンドした結果そうなったらしい。なんでまずいって気づかないんだろう。本人も飲んでいるはずなのに。悪気がないところがたちが悪い…。

この茶を飲めるのは、邵可を精神的なよりどころとしている人のみ。珠翠と劉輝だけです。飲めるといってもやっぱりおいしく感じているわけではなく。気合がいるみたいです。特に話が長くなる時は邵可の入れたお茶を何杯も飲む覚悟が必要なことも。

所感

あんなに穏やかな人が暗殺集団のトップなんて信じられませんね。

アニメでは、邵可の時は目を目を閉じており、黒狼だと目を開けているような顔ですね。

【彩雲国物語 登場人物】来俊臣(らいしゅんしん)に好かれると恐ろしいプレゼ ントが…

来俊臣はアニメより後の話に登場するキャラクターです。同期達と同様、能力が高く刑部尚書と官位も高い。仕事をする姿は、白い手袋と黒い服が似合う仕事ができるイケメン

しかし、とてつもない変人であの紅黎深でさえ来俊臣をみつけると一目散に逃げるほど。

そんな変人の来俊臣とはどんな人かを紹介します。

朝夜逆転生活?

来俊臣はまるで吸血鬼のような生活をしています。

寝るのは朝で仕事は夜という昼夜逆転生活。本人曰く、夜の方が騒がしくなく仕事がはかどるそうです。

寝るときは、牢の中にある棺の中で眠ります。しかも手元に呪いグッズ(藁人形や首つり紐)を置きながら。怖い…。

そんな恐ろしい雰囲気をまとった来俊臣は、幽霊みたいな雰囲気を持つ 姜文仲(きょうぶんちゅう) とひとくくりに君が悪い奴としてひとくくりにされることがあります。

王に面と向かって…

国試で王に

王様、ボクはあなたがキライなので国試をうけたのです。(省略)ボクはあなたのあらゆることに反対する。

彩雲国物語 黒蝶は檻にとらわれる

といっています。嫌いな理由は書いてありませんが、想像するに、戩華が名門貴族を理由なく潰してったことでしょうか?

来俊臣が目指すのは完全な法治国家。王でさえ法に従う国を理想としています。なので、来俊臣は理由もなくこのような仕打ちをした戩華を受け入れることができないということなのではないでしょうか?

気に入った人には特別なプレゼント

来俊臣は気に入った人に対して変わったも贈り物をしようとします。たぶん、受けとる人はいないのでしょうけど…。

葵皇毅には

  • ステキな棺桶
  • 小粋な読経
  • イケてる寺男

を贈りたいと言っています。なんだろう。ステキな棺桶以外想像がつかない。

秀麗に対しては。墓を勝手に用意してプレゼントしたいといっています。

秀麗は、御史が官吏を裁く裁判で検察と弁護に戦わせるやり方を提案しました。このことが司法のスペシャリストの来俊臣の興味をひいたようですね。

来俊臣は元寺男(寺で雑役をする男 )だったそう。なので、仏教関係のプレゼントがおおいのですね。

特に同期の黎深の事は気に入っている ? のか生前葬というサプライズを計画しようとしていました。

所感

登場人物で一番へんな人だと思う。

45歳なんだけど、自分の事を「ボク」っていう(「僕」じゃなくて!)ところもすごい気になる。

来俊臣のイケメンぶりは「黒蝶は檻にとらわれる」で読めますよ!↓ ↓ ↓

【彩雲国物語登場人物】珠翠(しゅすい)のプロフィール~居場所と存在意義に苦 悩した美女


こんにちは。 珠翠って素敵ですよね。 秀麗が紅貴妃として後宮に入っていた時は筆頭女官として働く姿がとても落ち着いた大人の女性だなぁと感じました。 そうかと思えば、お裁縫が下手だったりとかわいいところも。多分後宮では女官たちのあこがれなんでしょうね。

そんな珠翠ですが、一人の時には自分の事について悩むことも多いという他人には見せない一面も。 プロフィールに加えて、珠翠の悩みについても書いてみます。

珠翠(しゅすい)のプロフィール

縹家に生まれる。

暗殺人形にされて縹家にとらわれた薔薇姫(紅仙=秀麗の母)の世話係兼用心棒として仕える。薔薇姫は縹家でとらわれていた頃、縹家の女性を器にしていた。珠翠は薔薇姫の次期の器になる予定でした。

器には人としての意志なんて邪魔なので洗脳されて話すこともできないようにされていました。しかし、薔薇姫はこの洗脳をとき良い話相手になっていたようです。

紅邵可が縹家から薔薇姫を連れ去ったときに一緒来ていた風の狼の北斗によって連れだされます。 その後は邵可や北斗とともに風の狼の一員となります。

風の狼が解散してからは風の狼をが仕えていた霄太師のはからいで後宮へ入り、筆頭女官として過ごします

なんとなく平和に過ごしてきたのですが、縹家のリオウが 仙洞令君 として朝廷に送り込まれてきたときに、リオウの目をみたことで再び暗殺人形になるようにという洗脳が発動されます。

洗脳を機に縹家や 縹瑠花と向き合う覚悟を決めて縹家へ戻ります。瑠花により時の牢に幽閉され 洗脳されるが長い時を耐えて異能を開花。その後は瑠花を補佐し、瑠花の死後は大巫女として後を継ぎます

時の牢へ迎えに来てくれた藍楸瑛とはのちに結婚。3人の息子が生まれます

恋愛に関して欲がない珠翠

珠翠は「好きな人がいるだけで幸せ」という考えであり、欲がありません

過去に暗殺人形だったことが理由の1つなのでしょう。暗殺人形は洗脳されており、自分の意志を持ち人間らしく過ごすことができない。そんな過去を思うと、自分の考えの通りに生活ができ、好きな人を思う事ができる自由は、珠翠にとっては大きな幸せです

なので、大好きな邵可に対してもそれをはっきりと伝えることはしません。邵可と二人でお茶(父茶)する時間を大切にしたり、秀麗や薔君(薔薇姫)の事を大切に思ったり。好きな人のすべてを大切に思ってそのことを幸せに思っているのです。

自分の存在意義に悩む珠翠

この幽閉の時に、珠翠は自分が大切に思う人達にとっての一番ではないということに悩むことになります。

愛する邵可には薔君がいる

珠翠にとって大切に思う人にとってはそれぞれ大切な人がいる。

筆頭女官としての仕事も十三姫に替えがきくものとわかった。

珠翠は大切には思われているが、自分が替えの利かない存在ではない、唯一無二の存在でないということを寂しく思っていました。

幽閉されたときは、この弱みを精神を追い詰められて苦労しました。

諦めない心で自分の居場所をみつけた珠翠

洗脳により大切な人に危害を加えるとこの無いように(自分の大切なものを守るために)、縹瑠花と向き合うことを決意した珠翠。とても勇気が言ったと思います。瑠花と珠翠の能力は雲泥の差。珠翠の事を完全な洗脳状態し、二度と元の自分に戻ることができなくなるかもしれないからです。

時の牢では何度も脱獄⇒連れ戻されて再び洗脳を繰り返すが、あきらめません。あまりのしぶとさに他人に興味を持たず引きこもりの璃桜も声をかけてしまったくらい。

時の牢で精神を蝕もうとした多くの化け物にも打ち勝ち、大きな能力を獲得して大巫女に。

大切な人を守るために必死になった結果、縹家に一人しかいない大巫女に。唯一無二の存在になれたのです。そして、時の牢に迎えに来てくれた藍楸瑛にとってもたった一人の人であることに気づいた。縹家にとっても、一人の男性にとってもなくてはならない存在になれたのです。

所感

初恋は実らなかったけど、縹家にふりまわされたけど、最後は幸せになれて本当に良かったですね。

2020/03/30

【彩雲国物語】霄太師・宋太傅・茶太保の仲がエモい!朝廷三師ってどんな仕 事?元ネタは?

朝廷三師とは?元ネタは?

太師・太傅・ 太保の三つの官職をいいます。

昔の中国(周のころ?)に 太師・太傅・ 太保 があったので彩雲国物語ではこれを元にしているんでしょうか。時代によっては三公ともいわれるらしい。(そういえば、十二国記の方では三公といっていたような。)

後漢での太傅は宰相職を兼ねていたらしい。そこは宋太傅のイメージと違う。

天子を導く役目ってことなのでなんか良きアドバイスとかを王様にするんでしょうね。偉いんですけど名誉職らしいです。それだけ聞くと責任がなさそうでお気楽なイメージ。そこはよく3人でお茶したりのイメージのまんまかな。

三人は仲が良いのか悪いのか?

特に、霄太師と茶太保。この二人の関係は好きだけど、嫌いだけど、やっぱ好き!という感じでちょっと複雑です。

霄太師と茶太保

最初は男の嫉妬かぁ…。一緒にお茶をしてほのぼのしていると思わせて。茶太保はそんなに嫉妬してたのかと思いました。

秀麗誘拐事件。茶太保って嫉妬でそこまでやっちゃうの?そんな腹黒かったの?と驚きました。茶太保が静蘭を操って天下を取ろうとして動いたあの事件です。

茶太保からすると、霄太師をぎゃふんといわせてやろうとこんなに頑張ってんのに霄太師は飄々としており、自分をライバルとも思っていないのが癪だったのかもしれません。

しかし、茶太保が事件を起こした理由は別にあり、それを霄太師はしっかりとわかっていました。そこに二人の絆を感じます。

また、刺された茶太保の最期も二人の仲が深いことがわかりました。

・茶太保が命を最期に預けたのが霄太師。(霄太師の主観かも?だけど)
・霄太師がずっとこの年まで(仙人としてでなく)人間でいたのは茶太保がいたから

ということで

茶太保は霄太師を憎んじゃうくらい好き。霄太師は茶太保が大好きだったのでしょう。

このあたりの霄太師の心情は是非小説を読んでいただきたい。アニメよりもう少し詳しく書かれており必見です。

↓彩雲国物語小説「はじまりの風は紅く」にのっています。

宋太傅と霄太師・茶太保

霄太師・茶太保はお互いを意識するあまり、感情が複雑でしたね。

それに比べて、宋太傅とその他二人の仲はちょうどよい距離ですね。

お互いを違う分野で活躍する尊敬できる友として接することができます。

霄太師、茶太保は頭脳派。宋太傅は体の力で勝負!って感じだからお互いのテリトリーがかぶらなかったのがよかったのかもね。

茶太保が死んだあと、

霄太師が宋太傅に「お前は早く逝くな」みたいなことを言ったのに対し、

宋太傅が霄太師の頭を無言でゴツンとやったシーンはいいですよね。「わかってる。心配すんな!」といっているようです。

最後に

よく考えたら、小説やマンガでお爺さんキャラで感動させられるのって珍しいですね。ティーン向け小説っぽいのにいろんな年代のキャラの話が楽しく読める所も彩雲国の魅力ですね。

2019/08/28

【彩雲国物語 登場人物紹介】リオウの血統が最強!シュウランとくっついてほ しい

リオウの血筋は劉輝よりも王にふさわしい?

リオウの血筋は、彩雲国のキャラで一番ですよね。王位にふさわしいって意味で。

リオウの名前は、縹リオウ。縹家の人間です。父親が縹家当主。縹家は、王家に何かあった場合に王位につける家です。実際に過去に王を輩出してもいます。

母親は、旺飛燕。旺季の娘です。旺家はせんかおうによって一族皆殺しになる前は、蒼家となのっていました。

蒼は初代王と同じ姓。それだけ王の血が濃いということです。

なので、血筋でいうと劉輝よりも正当な王位継承者であるといえます。

でも、リオウは王位には興味がないみたいですね。劉輝が王であるからということではないです。リオウは王位よりも王を補佐する立場に興味があるのです。

仙洞令君として意見を述べる姿などを見た鄭悠舜は、リオウが宰相に向いていると評価していますし、実際後に宰相になってしまうのですごいです。

リオウと秀麗

茶州石榮村の邪心教の件で村人、茶州州牧として知り合った二人。このころのリオウはクールすぎて、熱い思いがなく縹家の言いなりで動いているような男の子でしたね。

しかし、後にリオウは仙洞省の長官となって再登場。それからは蝗害対策を見つけるために二人で一生懸命協力しあの頃のリオウとは別人になりました。全力をつくしている!って感じられる。

璃桜は秀麗の中の薔薇姫を狙っていた縹家当主の息子であるリオウは、秀麗の体の秘密を知る数少ない一人ですね。

関連記事:秀麗の体の秘密はこの記事に書いてあります!

【彩雲国物語 ネタバレ・考察】紅秀麗の死亡死因は?何度も死にかけて持ちこたえた理由

そして、私はリオウが秀麗のことを好きなんじゃないかな?と思っています。

こちらの記事に詳しく書きました。是非読んでみてください!

【彩雲国物語 考察】リオウは秀麗の事が好きなのか?根拠となるエピソード!

ちょっと話がそれますが、秀麗が妊娠した時にリオウがちょくちょくお見舞いに行きます。その頃の成長したリオウが超イケメンです。「骸骨を乞う(下)※ビーンズ文庫」に載っているので読んでみてください。

ビーンズ文庫ですよ!角川文庫だと挿絵がなくてイケメン姿は見られません。

リオウと劉輝

二人の出会いは、夜の府庫。お茶をしながら、劉輝がリオウに悩み相談を聞いてもらうところからはじまりました。秀麗とうまくいかない…とか。

ちなみに、お茶をすることになった理由は、過去に劉輝がリオウの父(縹璃桜)と遭遇した時にお茶に誘ったからです。しかし、リオウの父は実際に劉輝とお茶をすることがありませんでした。代わりに息子のリオウに劉輝とお茶をするように伝えたそうです。

そんなリオウはのちに劉輝の養子となります。 彗茄 に言わせると、戩華王の息子と旺季のの息子が仲良く?一緒にいるのは不思議な光景のようです。戩華王を良く知る世代からみるとそうなのでしょうね。戩華王と旺季はかつてはお互い最大の敵でしたから。

リオウとシュウラン

石榮村の女の子シュウラン。リオウとシュウランは奇病が発生していた頃に村で共に過ごしました。二人の関係はそれ以上、それ以下でもありません。

私の妄想としてリオウとくっつくならシュウランなのでは…?と思っています。

シュウランはのちの世で女性初の宰相になりますよね?ってことは大人になってリオウとシュウランは再会しているんです。

シュウランは、物怖じしない・自分の信念をしっかり持っている女性です。石英村の村人が秀麗を襲おうとしたとき、一人で止めに入った強い女の子です。

リオウがこういう女の子の尻にしかれているのを見てみたい…。

リオウと羽羽

リオウと羽羽は、 それぞれ縹家と縹門羽家の人。なので血縁関係ではないはず(と思っている)。 しかし、リオウは羽羽の事を大切な家族のような存在と思っていたに違いありません。

リオウは羽羽とは違い、無能と呼ばれ特殊な能力は持ちません。縹家の男はだいたいそうです。なので縹家では肩身が狭い。逆に縹家の女性で能力者であるならは立場が強い。リオウは縹家にいた頃は、そんな女社会で自分は何もできないと思いこんでいました。

しかし、そんなリオウを仙洞省によんで、縹家の男(無能)の何たるかを教えたのが羽羽です。そのおかげで、リオウは自分でもできることがたくさんあるということを知り、後に宰相にまで上り詰めます。

リオウの周りの縹家関係者でこんなにリオウの事を思って接してくれたのは羽羽だけです。父親は寝てばかりで薔薇姫すきー。だし、叔母の縹瑠花は弟の璃桜スキーでちょっとまともじゃないし。

最後に

リオウは羽羽をはじめ、色々な人の影響を受けて立派に成長したんですね!

2019/08/20

【彩雲国物語 登場人物紹介】藍龍蓮(らんりゅうれん)の正体とは?

藍龍蓮とは

藍家の切り札ですね!藍家に緊急事態が起こったときは、藍家当主の決定をも覆すことができる立場です。常に藍家に存在するわけではなく、時々生まれてくるそうです。藍家直系が誰でもなれるわけではありません。藍龍蓮は本名ではありません。持って生まれた才により藍龍蓮は襲名するものなんです。現在の藍龍蓮はわずか4歳の頃に襲名したそうです。

同じく天才である紅黎深いわく、 龍蓮は真正の天才らしいです。しかし、そのせいで他人にとって理解しがたいため彼を受け入れてくれる人はほとんどいません。そのため官吏としてやっていくのは難しく、黎深いわく(官吏としては)使い物にならないのだとか。

今まで誰にも受け入れられませんでしたが、秀麗や影月(珀明も?)が自分を受け入れてくれたため、3人を生涯の心の友と思ってとっても好きになってしまいます。3人にとっては迷惑なこともありますが、結局は仲良しですね。

藍龍蓮の正体

龍蓮の正体は藍仙を宿すことのできる器です。秀麗や影月の仲にも仙人はいます。しかし、秀麗はそのことで体が弱っており、影月の肉体は死んでいる。普通に生きながら仙人を体に宿すことができるのは龍蓮だけです。

藍龍蓮と兄達

藍龍蓮曰く、「兄達は自分に甘く優しい」らしいです。三つ子の兄達が当主になったのは龍蓮が当主にならなくてもよいようにと考えてのことでもあります。天才すぎて理解されない孤独な龍蓮。当主という立場になればさらに孤独になるでしょう。それを避けるためでもあったらしいです。

それにくらべ楸瑛は龍蓮とはできるだけ距離を置いて、関わりたくないという感じでした。しかし、龍蓮が秀麗と出会って人間らしいところを見せるようになってからは、かわいい弟と思う事も増えたようです。

藍龍蓮と秀麗

秀麗は龍蓮にとって、1番の心の友のようですね。秀麗は龍蓮の奇行にたびたび怒って、ひどいことを言っていますが龍蓮にとってはずけずけ物を言ってくれて、それでも友達でいてくれることがとてもうれしいようです。

これまでは意味不明な行動をみるとすぐに離れていく人ばかりだったんでしょうね。秀麗がそんな意味不明野郎と付き合えるのは、変な人への免疫が強いからでしょうね。

藍龍蓮と影月

影月は心の友2と呼ばれていますね。陽月は心のとも2.5ですね。

影月が変わり者の龍蓮と付き合えているのは、華眞の影響でしょうね。生きることすべてに感謝するような人でしたから。ちょっとしたこと(ではないですが)で動揺したり、そのことで龍蓮を拒否したりということはないのでしょう。

邪仙教にとらわれ、死にかけた影月を発見した時の藍龍蓮の苦しむ姿はすごかったですね。今までで一番普通の人でした。

龍蓮はいつもふざけたような行動をしています。しかし、それは演技なのか素なのかわかりません。

しかし、影月が死にかけているときは完全に素の龍蓮という感じでした。それだけ影月の事を大切におもっているのですね。

藍龍蓮と香鈴

龍蓮と香鈴は秀麗・影月をめぐるライバルですね。

しかし、ライバルである香鈴に対しても心をひらきつつあるらしく、香鈴から怒られたときの龍蓮は少し嬉しそうな表情をみせるんだそうです。(秀麗曰く)

さいごに

藍龍蓮のお話は『藍より出でて青』にたくさんあります。是非読んでみてください!色々さがしたのですが、新品はもうなさそうですね…。中古をかうしかないかも。

2019/08/03

【彩雲国物語 登場人物】杜影月(とえいげつ)が生きられた理由は?香鈴とその 後


影月と秀麗の出会い

二人の出会いは国試がきっかけ。黒州から国試のために貴陽に来た影月。所持金をほぼなくしてしまい、秀麗の家で世話になることになります。

影月と秀麗はともに、国試に上位及第しています。秀麗は初の女性及第者、影月は最年少及第でかつ平民ということでまわりからの注目や嫉妬がすごかった。上位及第者は礼部の魯官吏からしごかれるのですが、二人はともに励ましあってこれを乗り切ります。

幼いころに死にそうな目にあっている

そんな影月は、幼いころにひどいめにあっています。

家が貧乏だったため、親・兄弟に口減らしのため殺されかけています。親・兄弟は精神的に追い詰められており、苦しんだ末に殺したという感じではなかったのが、とても衝撃的でした。

死にそう、というかここで一度死んでいます。

影月と陽月~生きられた理由~

そんな影月を助けたのが陽月。その正体は白仙です。

人間は好きではないのですが、気まぐれで影月の「生きたい」という願いをかなえてあげることにしました。

陽月が表にでてくるとき、影月は気をうしなっていたりします。二人が直接会うことはありません。しかし、影月はとても陽月を大切に思っています。

縹家が、白仙確保のために影月をとらえた時も、陽月が表に出てこないように、ボロボロの体で必死に耐えていました。

陽月も素直に口には出しませんが、影月を大切に思っています。影月の肉体が死んで、魂がほぼ尽きそうだったときには、眠りにつくことで影月が生きられるようにしてくれました。

影月と華眞

親や兄弟に殺されかけていた影月を拾ったのが華眞です。伝説の名医の華娜の子孫です。自分の生活を差し置いてでも、病気の人々のために尽くすような人でした。日々の生活や生きることやすべてのことに感謝する人。とても人間ができています。

影月が若いのに、あのように穏やかで優しいのは彼に育てられたからでしょう。 影月は華眞をとても尊敬しています。

影月は穏やかなので、怒ることはめったにありません。しかし、縹蓮に華眞の亡骸を操られたときの影月の怒りは凄まじいものでした。

ちなみに、影月は官吏で出世したあとには、華眞と同じく医者になりたいと思っています。

影月と香鈴

影月の初恋の人と言えば、香鈴ですね。ツンデレな香鈴をやさしく受け止める影月。

二人の仲の良い姿はこちらに詳しく書いたので、読んでみてください。

影月と香鈴のその後はどうなる?

ところで、影月と香鈴はその後どうなるのでしょうか?結婚するのでしょうか?
結論をいうと、よくわかりません。

しかし、骸骨を乞うでは、体調が悪い劉輝を医者として診察する影月が描かれており、彼が妻について話している描写があります。

妻の名前は書かれていませんが、その内容からはしっかり者であることがうかがえます。

初恋の香鈴と結婚して、幸せに過ごしていたらいいなぁと思います。

2019/07/15

【彩雲国物語 登場人物】紫劉輝(しりゅうき)~辛い幼少期と人たらしの才能

劉輝は物語の序盤では、良い王になってきたと持ち上げられていたのに、終盤で旺季が台頭してきたとたん、ダメ王扱いされるようになり、ちょっと不憫でした。

確かに劉輝は王になってから一年間、バカ殿だった。でも、小さい頃からいろいろあったし、一年くらい多目にみてあげて…と思ってしまう。そのあと心入れ換えたし。まあ、私は民草や臣下じゃないからいえるのですが。

しかし、そんな劉輝もいろんな人を取り込んで最終的には伝説の最上治の王になりました。

幼い頃、いじめられっ子だった劉輝がこんな風に素晴らしい王になるなんてすごいですよね。あらためて劉輝がどんな人か気になったので書いてみます。

劉輝の過去

先王戩華と第6妾妃の第6公子としてうまれる。跡目争いが激しい宮中で兄公子たちから虐待を受ける

誰かが守ってくれるか?と思いきや、母親さえ劉輝に虐待、折檻のつらい日々。

そのせいで、子なのに着物はボロボロ。表情はとぼしい。食事も満足に食べさせてもらえなかったため、栄養不足ぎみだった。かわいそう。

そんな扱いをされていたから、人の顔色をうかがう子供だった。旺季が劉輝の遊びの相手をしてやったときに、自分の好きな遊びをなかなか言わず、旺季になんの遊びがいいか様子をうかがっていたのを見て、せつないなぁと思いました。

幼少の頃の癒しは清苑公子(=静蘭)。が、清苑が流罪になってしまってからは優しくしてくれた邵可、宋将軍になつく。で、 彼らの知識、武術を習得。バカ殿のふりができるだけの力を獲得します。

強くなって、心を許せる人ができたものの過去のトラウマはひどく、一人で寝ることができなかった。(暗闇だと母親に閉じ込められたことを思い出す)

劉輝の性格

人たらしの才能ありすぎてこわい

劉輝本人に忠誠を誓う人はそんなに多くないように思えました。しかし、一度忠誠を誓ったものは本当にすべてを劉輝に差し出してつかえてしまうようです。骨の髄まで…。

その最たる人が、秀麗。残り一日となった命でさえすべて王の官吏として、劉輝のためにすごしました。そして、最終的には妃となり官吏をやめてしまいます。

悠瞬もそうでした。体悪くて死にそうなのに、城の中で最期まで生活してました。家族水入らずで過ごせず。

劉輝が相手に尽くすから、相手も劉輝に尽くす

こんなにみんなが劉輝に尽くしてしまうのは、相手がそこまでやるの!?って思うほどのことを劉輝がしてくれるからだと思います。

秀麗は国試女人受験を可能にしてもらったこと。悠舜は劉輝が王座より自分の命を優先してくれたこと。楸瑛は劉輝が王座を投げ出してまで連れ戻しに行くし。

そんな風にしてもらえたらやっぱりうれしいと思う。でも、劉輝のかわいそうな境遇というのが人の心にうったえるということもあるんだろうけど。(無意識だろうがちょっとずるい。)

最強の邵可一家を全て味方につける

人たらしを発揮している最たる例が邵可一家を全て味方につけている事

楸瑛か絳攸が言っていましたが、邵可一家(邵可、秀麗、静蘭)が本気を出せば国を乗っ取れそうだと。そんな3人が忠誠を誓ってしまったのだからすごいです。劉輝自身が直接お願いしたわけじゃないのに。

邵可は紅家当主で弟の黎深に慕われていますし、藍家当主の三つ子にも慕われています。いずれも天才(変人?)の心をつかんでいます。秀麗は藍龍蓮に生涯の心の友と言われるくらい気に入られているし。邵可一家で藍家の双龍の心わしづかみ。

静蘭は公子だしね。本気だしたら王になれるようなお立場(絶対やらないけど)

粘り強い

兄の清苑公子が流罪となってからもひたすら戻ってくるのをかなり長い期間待ち続けました。王になったらさすがに普通はあきらめると思いきや、それすらも兄を呼び戻す手段にします。(バカ殿の振りをする⇒こんな奴ダメ⇒清苑公子を探せ の流れを期待)

秀麗のことも長く待ちました。妃にしたいのに、官吏にしてあげたあとに10年以上も妃になってくれることを待ち続けます。何度も何度もプロポーズを断られてもめげずに。ただしつこいだけではなく、秀麗の気持ちを大切にして無理強いを決してしないところも素敵だと思います。

旺季にたいしても粘り強いところを見せます。悠舜が死んだあとくらいに、劉輝は旺季に対して何度も会いたいと手紙を送っています。返事はもらえないのに、めげずに出し続けます。王座をあらそってガチンコ対決した相手であり、親子そろって嫌われているというのもわかっていてもめげないのです。すごい。

最後に

劉輝、やはりただ者ではないですね。最上治の王となるために、あの辛い過去が必要だったとは思いたくないですが、そんな経験をしたからこそ今の劉輝がある。その経験もひっくるめて劉輝なんですよね。

2019/07/14

【彩雲国物語 登場人物】旺季(おうき)~劉輝より王らしい人

私のブログの紹介文に「推しは旺季」とかいてあり、 旺季は一番好きなキャラクターです。 なのでブログでの登場人物紹介の記事でも気合をいれて、内容を厳選して書かなければなーと思っていました。

でもそう思っていた結果、いつまでたってもかけない…。なので、肩の力を抜いて軽い感じで書くことにしました。旺季はテレビアニメでは口うるさく、劉輝の王座を狙う悪い奴というイメージでした。いや!違います!旺季はとっても素晴らしい人格者なのです。

あと、アニメの旺季様はちょっと化粧しているみたいでオネエみたいな外見ですが、小説の挿絵はめちゃくちゃ渋いおじ様です。

旺季ってどんな人物?

アニメしか見ていない人にとって、旺季ってただの雑魚キャラのように映っているかもしれません。それが口惜しい。そんな素敵な旺季様がどんな人だか書いていきます。

劉輝よりも王家の血筋が濃い

旺季の本当の名前は蒼季。蒼家といえば、彩雲国の初代王である蒼玄王。その血を劉輝より濃く受け継いでいるそうです。

戩華は自分が王になるために、王位継承権のある者を全て皆殺しにしました。旺季の一族が皆殺しとなったのもそのためです。

雰囲気はどことなく戩華に似ている

旺季、戩華とも王位継承者だったので元をたどれば蒼玄王に行きつくはず。なので、遠い遠い親戚っていうことになりますよね。そのせいなのか、旺季の雰囲気は戩華に似ています。間違えられることも良くあるらしく、劉輝の母である第六妾妃も旺季を戩華に見間違えていました。

旺季が劉輝の母に会いに行ったときに、嬉しそうに近づいてこられてちょっと困っていたみたい。

困っている子供達を放っておけない

旺季は貴族派の頂点にいるような人です。それは、若手の貴族たちがみんな旺季様を敬愛しており、旺季様が王になってほしい…と動いてしまうから。なんでそんなに若手貴族たちが旺季様!ってなるのかというと、過去に手を差し伸べた貴族の子供達が旺季にとても良くしてもらったからです。

そう。旺季様は困った子供達を放っておけないのです。旺季様に拾われたことで有名なのは葵皇毅、凌晏樹、鄭悠舜の3人衆ですよね。まあ、他にも皆殺しされた貴族の家の子とか多く面倒みたようですけど。

晏樹は困っていたかどうかは疑問ですが、皇毅や悠舜は自分の一族が戩華王(劉輝の父)によって皆殺しにされたところを旺季に拾われています。悠舜は拾われた後、体調が悪く看病が必要だったのですが、旺季は仕事を長期間休んでまで悠舜の看病をしています。

そして、足の悪い悠舜を抱っこしてあげて花をめでたりとか。そんなことをされたらこの人のために何かしてあげたいと思ってしまいますよね。

あの冷静沈着で、時には非常な決断も簡単にできてしまう悠舜でさえそうでした。そのせいで最後まで裏切ることを迷って、迷って、迷いぬいた相手、それが旺季です。

実は、劉輝にも手を差し伸べています。清苑公子も流罪となり、一人寂しい劉輝に対して、旺季は「自分と一緒にこないか?」と言っています。

↓ ↓ ↓ これが証拠のシーン↓ ↓ ↓ 。右下が若かりし旺季様で、左下が小さいころの劉輝。

キライなものを許せない人

劉輝は「大切もののために何かをしてあげたい」という気持ちでいるのに対して。旺季は「嫌いな物を排除したいという結果、何かを成し遂げる」という気持ちを持っています。

例えば、

迷信で人が死ぬのがキライ。なので、藍州で渦潮を鎮めるために、人柱をささげる習わしを饅頭を投げるように変えたり、

過去に起こった蝗害で人々が辛い目に合うのがキライ。なので、死ぬ気で蝗害対策をおこないました。

この考えが、劉輝とは相いれないようです

戩華(劉輝の父)が大嫌いだが…

旺季は先王の戩華が大嫌いです。だって、旺季は戩華に一族を皆殺しにされているから。それなのに、戩華が病に臥せって死にそうな姿を見た時は、旺季の方も生きる気力がなくなったような感じになっていました。

旺季の嫌いなものナンバー1が戩華王です。「嫌いなものを排除して、何かを成し遂げる」という旺季の原動力が失われてしまうわけですからね。

縹瑠花でさえ認めている

縹瑠花と言えば、縹家の大巫女で事実上の縹家の当主。 あの気位が高い絶対的な女王様が「劉輝よりも王にふさわしい。王となってもよい」と認めるくらいの人なのです。

ちなみに、縹家は蒼玄王の妹の蒼遙姫が起こした家。初代王と同じ血筋なので、王家に何かあったときは縹家からも王を選ぶことができることになっています。裏の王家から認められたようなもの。そんな家の当主(事実上)が言った言葉は結構重いと思う。

所感

やっぱり、旺季の魅力がうまく伝えられませんでした…。なんか、もっとすごいんですよ。もっといいひとで、苦労していて、人に裏切られてもあまり気にしないし。尊敬されているし。

最後は秀麗を助けて死んだようなものだしね…。タンタンを伝説の御史にしたのも旺季だし。ホントすごい人なんですよ。

旺季のいい話は小説「骸骨を乞う(上)」に載ってるから読んでみて。旺季のこれまでを知ってから劉輝vs旺季の「紫闇の玉座」を読むとよりよいと思います。