9/20に自民党総裁選の投開票が行われます。
安倍総理と石破茂の二人が出馬し、一騎打ちであることが話題になっていますね。
また、安倍総理が有利と伝えられいるのに、
安倍側の国会議員が石破派の斎藤健農水相に、「石破を支持するなら辞表書け!」と脅しをしたりと、安倍側も意外と必死になっています。
また「石破さんが地方票大量獲得で逆転もあるのでは?」とも伝えられており、いったいどっちが勝つの!?全然わかんないよ!と気になったで調査。
当選者を予想してみました。
予備知識 地方票と議員票の獲得数が多い方が勝ち
勝つかどうかは投票数にかかっています。
まずは今回の選挙で「誰が」「いくつ」投票するのかを確認してみました。
今回の総裁選は、
議員票(405票)、地方票(405票)の合計で得票数が多い方が総裁として選ばれます。
議員票は自民党国会議員一人一票。
地方票は、全国の党員の投票数に応じて比例して配分されます。
ということで、議員票・地方票の予想からしていきます。
ちなみに、投票の詳しい仕組みはここを確認。
『自民党総裁選の投票(地方票・議員票)の仕組みを調査!今回から何が変わった?』
根拠1 議員票で安倍さんが有利
議員票は議員一人一票投票できます。今回は405票。
この議員票の行方をまずは予想します。
現在の国会議員の国会議員の派閥と支持は以下の通りです。
安倍を支持:344票(細田派94人、麻生派59人、二階派44人、岸田派48人、石原派12人、竹下派の一部34人、無派閥の一部50人)
石破を支持:61票(石破派20人、竹下派の一部21人、無派閥の一部20人)
無派閥:3票
すごい差がありますね。安倍さんを支持する自民党国会議員は約8割越え。人数、派閥とも支持が多く、これだけ見ると、石破さんが勝てる気がまったくしません…。
ちなみに、無派閥の小泉進次郎は「二者択一に見えても、それほど単純な問題ではない。そういった時は語ってはいけない。そんなふうに思っている」 とに思わせぶりな事をいっていますが、まだ決めかねているのではないでしょうか。というか、こんな有名な議員が無派閥だったとはしりませんでした。
根拠2 地方票でも安倍さん有利
次に地方票の予想です。
国会議員の票では石破さん完敗なので、この差を覆して石破さんが勝つには、地方票を9割近くを獲得するしかありません。
獲得ができそうかを調べてみました。
党員へ電話調査結果から予想
共同通信が党員に対し、誰を総裁に支持するか聞き取り調査を行ったところ、
安倍晋三 61.0% 、 石破茂 28.6%
まだ決めていない 8.7% 、 分からない・無回答 1.7%
だったそうです。残念ですが、石破さんが9割獲得は絶望的です。
地方票を過去の総裁選から予想
得票数からも今回の党員票を予想してみました。
平成24年にも総裁選がありました。
この時は石破さん、安倍さんをはじめ5人が出馬しました。それぞれの得票数は以下の通り。
安倍晋三 | 石破茂 | 町村 信孝 | 石原 伸晃 | 林 芳正 |
30% | 55% | 2% | 12% | 1% |
石破さん、強いですね。地方では人気があるみたいです。
しかし、圧勝できるというほどの得票ではありません。
今回の総裁選で、町村、石原、林の合計15%が石破さんに流れたとしても55+15→71%
これでは、石破さんの党員票9割は無理。逆転は厳しいですね。
しかも石原伸晃は安倍さん支持。この票が安倍さんに流れたとしたら石破さんは6割程度にとどまります。
今回の電話調査、過去の実績からみても石破さんが総裁となることはほぼ無理だと思われます。
安倍総理側は、念には念をいれて、地方の党員たちに電話をかけまくって投票をお願いしまくりで最後の追い込みにかかっているそうです。
根拠3 現職の総裁が負けたのはたったの1回!という事実
そもそも現職が負けるということが珍しいのです。過去一回しかありません。
しかもこの一回はいまと投票の仕組みが違っていた事、そして現職総裁の油断によるためです。今回のケースには当てはまらないです。
<補足 一回だけ現職総裁が負けた話。興味があれば読んでね!>
この一回は、1978年の総裁選。
地方票が予備選、議員票を本選という仕組みで行われたところが違います。(今回は一回の本選のみ)
現職は福田総裁で、これに対抗する最大勢力が押す大平正芳氏が激突しました。
現職福田さんは「予備選余裕!」と思っていたため「予備選で1位に100票差ついたやつは本選出るなよ!」と大平さんをはじめとした候補者いったんだと。
これを聞いた大平さんは、地方を歩き回って根回し、根回し。見事地方票を大量獲得。
蓋をけてみると、福田さんは逆に大平さんに100票差をつけ負けていた。
そのため福田さんは自分の言った通り本選に出ることを辞退するしかなかったのです。
と、本職が油断して当選できなかったことは一回ありました。
しかし今回の安倍さんは念には念を入れているのでこんなことはないでしょう。
自民党総裁選( 安倍晋三×石破茂 )結果の予想は安倍勝利
まとめると、今回の票数は
安倍 : 591票 = 国会議員票(344)+党員票(247)
石破 : 177票 = 国会議員票(61)+党員票(116)
無派閥: 45票 = 国会議員票(3)+党員票(42)
となります。仮に無派閥票が石破側へ流れたとしても、安倍総理側との差は200票以上と大きい。
無党派で影響力がある小泉進次郎さんがどう動くかにより100票の行方が変わってくるともわれています。
しかし、それでも安倍さんと石破さんの差は100票差。
安倍さんがよほどの事(犯罪など発覚とか)ない限り、石破さんが総裁選で勝てる見込みはなさそうです。
また、余裕をぶっこいて油断をすることもしていないので現職が負けるケースにも当てはまりません。
安倍さんが総裁となることは確実でしょう。
まとめ
- 国会議員、地表票のいずれから見ても安倍が超有利。石破茂が総裁となる可能性はほぼない。
ちなみに、新聞社が一般の人にどちらを支持するかを聞くと、
安倍首相38.9%、石破氏35.1%と僅差。一般人が投票するのならいい勝負になったんでしょうけどね…。
政治のニュースって、あまり見ないから調べるまでは石破さんの逆転あるのかなと思っていました。なんか、余裕な雰囲気を勝手に感じていたので。公家みたいな雰囲気だし。
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