自民党総裁選の投票(地方票・議員票)の仕組みを調査!今回から何が変わった?

9/20に自民党総裁選の投開票が行われます。

安倍総理と石破茂の二人が出馬し、一騎打ちであることが話題になっていますね。

しかし、そもそも総裁選って何?どうやってやるの?というところがわかりにくいのでしらべてみました。

自民党総裁選とは?

党首である「自由民主党総裁」を選出する選挙です。自民党で一番偉い人を選びます。

自民党が与党であれば、総裁=総理大臣となるので、総裁になれば自分の希望する政策を進められるようになりますね。

自民党総裁選の投票の流れ

まずは、ざっくり流れを説明します。

1)一回目の投票
①議員票…国会議員が支持する候補者へ投票する

②地方票…地方の党員が支持する候補者へ投票する。地方票は党員の票に比例して配分

議員票+地方票の合計が過半数となった候補者が当選

今回の議員票は405票。地方票も同じく405票。

ちなみに、過半数の候補が出ない場合は決選投票が行われます。

2)過半数の候補が出なければ、上位2人で決選投票をする。議員票と都道府県票にて投票

それぞれの票についてもう少し詳しく見ていきます。

自民党総裁選の議員票の仕組み

議員票はその名の通り、国会議員が一人一票投票できます。参議院議員、衆議院議員のいずれも一人一票が持ち分です。

自民党総裁選の地方票の仕組み

次は地方票です。また、地方票の仕組みは今回から変わりました。
前回との変更点についても解説します。

地方票の票数は議員票と同数。今回であれば405票となります。

これは、中央(≒国会議員)と地方(≒党員)のバランスをとるためです。

各候補者の地方票の数が決まるまでの流れはこんな感じ。

 

①全国の各党員が支持する候補者へ投票。一人一票です。(これは地方票ではない)

②各党員の票を集計し、党員の票の割合に応じてた地方票(405票)を候補者へ配分(これが地方票

 

例えば、全国の党員票が

安倍さん300万票 、石破さん105万票となったら、その割合(300:105)に応じて405票を二人に割り振ります。

この場合は、安倍さんが300票、石破さんが105票獲得となります。

 

前回までの仕組みは異なる

前回までの地方票は党員個人の集計ではなく、都道府県単位が直接投票でした。

前回は都道府県の規模に応じて4~16票が割り当てられました。もちろん東京が16票。
一つの県で持っている票を複数の候補に割り当てて投票できました。

例えば、山口県は6票割り当てられました。
前回の候補者は5人(安倍晋三、石破茂、町村信孝、石原伸晃、林芳正)いましたが、

山口県は 安倍晋三に5票、林芳正に1票投票しました。

県の中でも派閥があり、その勢力の違いによって票が割れるのです。

この仕組みのデメリットは全ての党員の意思が反映されないことです。
例えば、例で挙げた山口健に石破さんを支持していた人がいても票を入れることはできません。

このやり方だと、都道府県内での票の調整に時間がかかるので、効率も悪そうです。

自民党総裁選の決戦投票

決戦投票は、一回目の投票で過半数の候補が出ない場合に、上位2人で行う投票です。

票の内訳は、議員票と都道府県票。それぞれの合計を多くとった候補者が勝ちです。

 

議員票は一回目と同じで、国会議員がそれぞれ1票が持ち分です。

都道府県票は、各都道府県が1票持っています。

 

一回目の投票に比べて、議員票の比重が多くなるのがポイントです。

なので、候補者が多い場合は議員票の影響が多く、候補者が2名の場合は地方票の影響が多くなります。

 

自民党総裁選(自民党)の日程

ちなみに、今回の予定は以下の通り。

9月7日告示、20日投開票となります。

9月7日の10時から候補者を受け付け開始します。
9月10日に候補者の会見が行われ、
9月14日から討論会、演説会などが行われ始めます。その後
9月19日の投票が締め切られます。地表票は各党員からの投票をとりまとめなければいけなので。

そして、9月20日に国会議員の投票と開票が行われ、新たな総裁が決定します。

まとめ

  • 投票は議員票、地方票の二つで行われる。議員票は議員一人一票。地方票は全国の党員の投票数を比例で配分。過半数を取った候補者が勝ち。
  • 一回目で決まらない時は、上位2名で決選投票する。決選投票は議員票、都道府県票の二つで行われる

今回は地方票の仕組みがかわったことで石破さん有利と言われているけどどうなんですかね?私は厳しいと思うのですが…。

自民党総裁選の予想をしてみましたので、こちらも読んでみてください。
自民党総裁選を予想!安倍晋三×石破茂の一騎打ちは安倍が勝つ!

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