【十二国記 小説ネタバレ・感想】月の影 影の海(上) ~一冊ずっと辛い話…

十二国記

2019年10月に十二国記の最新刊が発売さるということで
これまでの話を読み返してみました。

まずは陽子のお話「月の影 影の海」を読みました。
この巻つらい…。ほぼつらいことしかなかった。

もうすぐ楽俊でてくるよね?そしたらちょっと辛くなくなるよね!と思って
読んだが出てこず…。

どんなつらい内容だったか、それを呼んだ感想など書いてみたいと思います。

景麒が冷たくてつらい

景麒、言葉足らず過ぎです。
高校にいきなり現れて、いきなり「あなただ見つけた。」っていってから状況の説明なし。
確かに、敵に襲われていて陽子を連れて逃げているのでそんな暇なかったかもしれない。

でも、ちょっと落ち着いてからもっと説明がほしい。
芥瑚(カイコ)は陽子をだっこして運びながら、色々と話してくれたというのに。

あと、いきなり剣を渡して使え!とか本当にひどいわ…。

できるか!

陽子逃げた末に、剣は使えない!といって景麒にジョウユウをつけてもらえたから、
剣が使えるようになって良かったけど。

もしも自分がおんなじようにいわれたら、ジョウユウつけてもらう前に
何とか頑張って剣振り回そうとして、すぐにやられていたとおもう。

命の危険を感じて、
戦わないとしにますよ!とか言われても、できないものはできない。

あれじゃあ下手すると陽子にとって危害を加える人物と思われても仕方ないと思ったわ。
誘拐?っておもわれてしまうよ。

達姐の裏切りがつらい

お尋ね者となっていた陽子にやさしくしてくれたのに、それは遊郭に売るためだった。ってのがつらい。

陽子、巧で逃げ回って、心身ともにつかれていた時に
「働き口紹介するからね」とか「しばらくここ(達姐の家)にいていいからね」とか言われて
信じていたのに

陽子を知り合いに売りつけようとして
「身内もいないからいなくなっても誰も(陽子のことなんか)きにしない」
「働き口を(遊郭ではなく普通の宿と)勘違いしている方が悪い」
なんて言っている。

ひどい。陽子が楽俊にあうまで人を信じられなくなるのも無理はない。

海客の裏切りがつらい

宿屋にとまったときに、海客のじいさんが陽子の荷物を盗んでいったのもひどかった。

あの爺さんはひどかった。
同じ日本人だからって、陽子に自分語りを聞かせておいて
陽子が十二国に来ても言葉に困ってないことを知り怒った挙句、陽子の金などを窃盗。

達姐の後のこの出来事だからダメージ半端なかっただろうな。
この国の人に嫌な思いをした後に、母国の人でさえも信じられないとか。きつい。

陽子の同級生や先生の発言がつらい

これは読んでいてつらい人が多い部分なのでは?と思った。
達姐や海客の爺さんの話はあまり現実味がないが、これは現実にありそうなはなしなので
結構心に重い。

いつも普通に接していた高校の友達が、陽子に対して
「話したりするけど、友達じゃありません。」
「八方美人。」
「嫌い。私には関係ないという顔でいじめに積極的に参加しないが、人を傷つけている。」

人に嫌われたくない、仲間外れになりたくないから八方美人になってしまったり、
無難な言葉を誰にでも行ったり。

自分に自信がない私にとっては、そうなってしまうのよくわかると思ってしまいました。

しかし、それが良いともおもっていないので読んでいてつらい気分になりました。

陽子の父親の態度がつらい

陽子のお父さんが嫌だった。男尊女卑のような考え方が多くて。
陽子はつらいこともおおかっただろうなと思った。

勉強する女はよくない とか
そのせいで
学力が高い高校に行かせなかったとか、

女の子らしくしてほしいからジーパンかってやらないとか
いつの時代のひとだよと思った。

一番腹がたったのは、
陽子がいなくなって落ち込んでいる母親に、
「そんなことしてないで自分の世話をしろ」みたいな言い方。

陽子は家出ってではないと言い切る母親に
「家出だ」
「その方が死んだって思うよりましだろ」っていうのが(本当のもっと言葉はきつくないけど)
もう最悪だな。

この父親、陽子がいなくなってどう感じたんだろうか。

所感

全体的によんでいてつらかった。私はアニメから入ったので見ることができたのですが、
小説からはいっていたらつらすぎて1巻で挫折していたかもしれんと思った。

でも、コチョウが襲ってきたときの戦いの表現はすごいなぁとおもいました!
その動きとか手ごたえとか想像できてしまうくらいでどきどき。

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