【十二国記 小説感想】泰麒の家族が辛い!「痴れ者」が私の中でブーム~風の 海 迷宮の岸

十二国記

先日風の海 迷宮の岸を読み終えました。

忘れないように、印象に残ったシーンの感想をまとめておこうと思います。

風の海 迷宮の岸で印象的だった内容

女怪の誕生についてわかった

この巻では、女怪がいつ、どこで生まれるのか?も知ることができて興味深かったです。

↓↓↓詳細はこっちにまとめました。↓↓↓

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泰麒の家族の様子がつらい

おばあちゃんは昔の人だからか、こどものしつけには非常に厳しい。
今の人からみると、一歩間違えれば虐待ですよ。

寒い冬の日に、要(泰麒)そとに出して放置とかしちゃうから。

こんなひどいこと、他の大人が止めてよ!と思うのですが、そうはいきません。

父親もちょっと残念です。
ばあちゃんが要の事をしかると、それを止めるどころか
要と母親を責めるような人。

そして、母親はこっそり泣いている…。

嫁姑がうまくいっていない典型的なおうちなのです。

これは読んでいてつらかった。

この巻は、泰麒が蓬山に行ってからは結構平和なのですが、
冒頭のこの蓬莱での泰麒(要)がどんな生活を送っていたかというところが読んでいて一番 辛かったです。

多分、普段テレビやドラマとかでよく見るような内容でわかりやすいから感情移入してしまうんでしょうね。

泰麒が蓬山にいってからも泰麒自分の麒麟としての能力のなさで悩んだりとつらい部分はありましたが、
麒麟の悩みは空想のお話なのでつらい話であっても日本でのつらい体験よりは感情移入が少ないのかもしれません。

 

泰麒を探しまわる汕子がせつない

汕子は泰麒がまだ卵果の頃から「泰麒、泰麒!」といって涙を流すくらい泰麒命。

そんな泰麒がいきなり蝕で行方不明になったのは本当にかわいそうだった。

蝕で流れていけば、こっちの世界にはいないだろうに、毎日体がボロボロになるまで
泰麒を探し回っており、元気のない姿なのがとてもつらかった…。

しかしその後、延麒により泰麒が見つかり、
呉剛環蛇(ごごうかんだ)をつかって泰麒を取り戻すことができてよかった。
そのあとの汕子は本当に幸せそうでなにより。

麒麟を捕まえれば王になれると思っている「痴れ者」

甫渡宮の近くで泰麒を生け捕りにしようとした男のセリフ。

「俺が泰麒をとらえたのだ。」

麒麟をとらえれば王になれると勘違いしていた。
しょうもな~。
昇山してくるなら、王になろうと思うのなら最低限の事は知っておいてよ。
しかも、女仙の前で3回くらい「俺がとらえた」を連発。
すごい恥ずかしい人ですね。この人は。

もちろん女仙は激怒。
八つ裂きにしようとしてた。

その後、女仙がこの男に対して何回も

「痴れ者が」

といっていました。

この言葉、ちょっと気に入ってしまい、私の中で「痴れ者」という言葉がちょっとしたブームになりました。
心のなかで会社でむかつくやつがいたら心の中で「痴れ者が!」と言ってみたりとか。

所感

無知ってこわいなぁ(俺がとらえた)

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