【十二国記 小説感想】白汕子(はく・さんし)~女怪の誕生や麒麟愛は興味深い

十二国記

風の海 迷宮の岸を読みました。
女怪に関して初めて知る内容が多く、興味深かったです。

女怪ってなんなの?についてまとめてみました。

女怪の生まれる場所

女怪は麒麟の卵果が実る木の根っこで生まれます。

麒麟は地上の枝に卵果としてなりますが、この場所と対をなすようにして
地下の根っこの部分から生まれます。

しかも、麒麟の実がなってからすぐに生まれます。
そして、卵果のそばで麒麟が生まれるのを十か月待ちます。

人間は十月十日で生まれるというので、
母親が赤ちゃんが生まれるのを心待ちにしているのに似ていますね。

そして、生まれてばっかりなのに自分の仕事が
麒麟を守ることだってことをよくわかっています。

女怪の名前

姓は必ず「白(ハク)」といいます。

泰麒の女怪は 白汕子(はく さんし)

ちなみに
景麒の女怪は 白芥瑚(はく かいこ)
延麒の女怪は 白沃飛(はく よくひ)

ですね。

 

女怪は麒麟が好きすぎる

汕子は自分が生まれ落ちた時から泰麒の事を考えて、泣きっぱなしだった。
泰麒のことを考えると、愛しくて、うれしくて、幸せな気持ちになってしまうんでしょうね。

泰麒が蝕で流されてしまった時は、いつも遠くまで探しに行って
体をボロボロになるまで泰麒の事を探し回っていました。

自分の体を気にかけることもせず、ただただ泰麒を探し続けて10年。
汕子はとてもつらかったでしょうね…。

よい女怪とは?

色々な動物がまざるほど良い女怪といわれています。

汕子は
首は魚、上体は人、下は豹、しっぽはトカゲ。
4つも混ざっているので良いということなのでしょう。

女怪は姿を消してもそっと麒麟を見守る

隠伏して姿を隠すことができます。

人目につくところでは、騒ぎにならないようにあえて姿を隠します。
しかし、隠伏して姿が見えないことで泰麒が心細くなる時もあります。

その時は、こっそり手だけだして泰麒の手を握ってやったりもします。
本当に泰麒の事が大切なのですね。

所感

だれかの感想で見たけど、
女怪は好きなことが仕事になっていて幸せなことだと書いてあった。

たしかに。いいなぁ。
私なんて、会社の仕事辛くて常にやめたいのに。

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