十二国記、面白いですよね。
陽子が蓬莱(日本)から流れてくることになった蝕。
迷惑なものですが、
蝕がなければ胎果や海客、山客の行き来もない。
蝕があるおかげで、異世界(十二国)だけではなく、日本も舞台の一つとして出てくるので
お話がより面白くなっていますよね。
そんな蝕の原因や影響などが気になったのでまとめてみました。
蝕とは
気の乱れにより、いろんな天変地異(嵐や地震など)が一気に起こるもの。
虚海の向こうとこちらが重なり合うことでなにか大きな力が働く。
そして、一時的に十二国と蓬莱・崑崙に通路のようなものができるようです。
蝕は自然に起こるものだけではありません。一体、どんな種類のものがあるのでしょうか?
麒麟による蝕
まず思いつくのが鳴蝕。
延麒が起こしていましたね。文字通り麒麟が鳴くことで起こります。
延麒がまだ黄山の蓬廬宮にいたころ。
王を選ぶことが戦乱につながると思っている延麒は王を選ぶことを
拒否する気持ちが大きくなり、感情が高ぶった事により蝕が怒りました。
どうやら麒麟の感情が高ぶると蝕が怒るようですね。
泰麒が角を切られたときも蝕をおこして日本にもどっていますよね。
麒麟は普通に蝕を起こせるみたいです。
麒麟は蝕を起こすことができます。月の力を借りて蝕を起こします。
延麒はちょくちょく日本に行っているみたいだし。
しかし、他の物が一緒に行き来すると十二国と蓬莱の両方の世界で甚大な被害が起きます。
陽子が景麒と一緒に来た時は、陽子が流れ着いた付近の農作物は壊滅状態。
になっていることからもわかります。
自然に発生した蝕
自然災害みたいにいつ起こるかわからない蝕もあります。
十二国ではこちらの方が一般的な蝕ですね。
蝕は被害が大きいです。蝕が通り抜けた地域はボロボロになってしまいます。
農作物などがダメになってしまうのに加えて、悲惨なのは
胎果や人が流されてしまうこと。
十二国 ⇒ 蓬莱(日本)にながされると
里木になっている卵果が流されてしまうことがあります。
そうすると、卵果は日本人の妊婦のおなかの中に宿ります。
そして、卵果が日本で問題なく過ごせるように皮をかぶります。
これによって、カラフルな髪の色や目の色が目立たないようになるようです。
っていっても陽子は相当赤い毛に悩んでいたようですが。
すでに生まれた後に流されたらどうなるんですかね…。
普通の海客は言葉がわからないんだから、逆も同じなんじゃないかと想像します。
蓬莱(日本)⇒十二国に流されると
十二国に流されると海客といわれる異邦人として扱われます。
普通の海客は十二国の言葉もわからないのでとても苦労していますね。
陽子のように王になったり、大木鈴のように仙人になれば言葉は
わかるようになりますがそんな人はめったにいないでしょうから
言葉の壁で苦労することになります。
別に悪いことしたわけでもないのに知らない土地に連れてこられて
とても気の毒ですね。
呉剛環蛇(ごごうかんだ) ※蝕ではないが…
これは蝕ではありませんが、
廉麟のもつ呉剛環蛇(ごごうかんだ)という宝は十二国と蓬莱を結ぶことができます。
女怪である汕子 (さんし)が蝕でながされた泰麒を連れ帰るときに使っています。
廉麟は汕子に対して、絶対に手を離さないようにと言っていました。
もし話してしまったら、どうなるんですかね?
蓬莱に行くことはできないみたいなので、
十二国でも蓬莱でも崑崙でもない場所に行ってしまうのでしょうか…。
便利だけどちょっと怖い道具ですね。
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