少女革命ウテナの最終回を見終えました。
幼い頃に王子様に会い、王子様にあこがれてきたウテナ。ウテナは結局王子様になれたのでしょうか?忘れないように考えをまとめておこうと思います。
ウテナは王子様になれたのか?
ウテナは世界の果て(=鳳暁生)との戦いの末、ボコボコにやられてしまいます。最後は棺の中のアンシーに手を差し伸べて救い出そうとしたけれど、棺の中から救い出すことができませんでした。
それでもウテナは王子様になったのだと私は思っています。
そう思えたシーンを挙げていきます。
気高さを忘れなかった
ウテナは鳳暁生への恋心から、王子様ではなくお姫様(薔薇の花嫁)になりそうになりました。
しかし、それを振り切って暁生からアンシーを守ろうとします。もうこれは立派に王子様でしょう。暁生の甘い罠に引っ掛からなかった事は、「気高さを忘れない」という王子様の条件を見事にクリアーしたなと思いました。
薔薇の扉を開けている
ボロボロになりながら、薔薇の扉を開けたと思われるウテナ。扉を開けた描写はありませんでしたが、その奥だと思われるアンシーが入った棺にたどり着いています。
王子様である(だった)暁生でさえ開けられなかった薔薇の扉の奥へ進んだという事は、ウテナが王子様であるといっても良いのではないでしょうか?
剣がなくなった事=王子様でない ということではない
暁生がディオスの剣の代わりにしようとしていたウテナの剣は折れてしまいましたが、剣がなくなったからといって王子様ではないとは限りません。
だってディオスの剣が消えてしまっているけどディオスは一応王子様です。剣なんて王子様の象徴、その思いの結晶のようなもので本体ではないんだし。
ディオスがいそいそと暁生の元を離れた
ボロボロのウテナが薔薇の扉をあけようとする所をジュースを飲んで見物していた暁生とディオス。しかも寝っ転がりながら…。
ディオスの態度はウテナに期待はないと言わんばかり。暁生と一緒にくつろいでいるディオスは暁生(世界の果て)に同化され、王子様の部分が失われつつあることをあらわしていたのだと思います。
しかし、ウテナがアンシーの棺を開ける所までいくと急に暁生と距離を取りました。
これは、ウテナに王子様として力が生まれたことの現れなんだと思います。
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