少女革命ウテナを見終わりました。最終回ではウテナがアンシーの心について革命を起こしました。
アンシーだけでなく、生徒会メンバーも雰囲気が変わっており何かから解放されたような感じでした。生徒会メンバーのそれぞれの変化について思う事を描いてみます。
生徒会メンバーの心の革命について
生徒会メンバーは各々が、その人への思いが強すぎるためにその思いに縛られていました。その人の事ばかり考えて、自分の事で精いっぱいになっていたのです。
しかし、ウテナが暁生と戦った後には、生徒会メンバーの心境に変化が見られます。気持ちの余裕が見られるようになりました。
解放されたといっても、それぞれの好きな人への気持ちを完全に忘れたわけではないと思思います。その思いを持ったうえで、もっと広い視野を持てるようになったようです。
それぞれのメンバーの変化を見てみましょう
幹に起こった革命
幹はこれまで、妹との過去への思い出に縛られていました。そのためピアノで同じ曲ばかり演奏するという行動をとっていました。
しかし、ウテナによる革命が終わった後は自身の生徒会の仕事を石蕗に引継ぎ、生徒会としてより重要な役割を担いそうな雰囲気です。
また、梢はそんな幹を笑顔で遠くから見つめています。今まで気を引きくためにわざと幹を心配させていたような姿はありません。
西園寺に起こった革命
西園寺は冬芽への劣等感を持っていましたが、ウテナの革命後にはそんなしがらみなく、冬芽と剣を交えているようです。
冬芽に起こった革命
冬芽の変化はここだけではあまりわかりませんが、強引に読み取るのであれば人を信用するようになったという事をいっているのかもしれません。
冬芽は、人には心を許さず、人を道具のように思っているところがありました。しかし、西園寺と冬芽が道場で剣を交えているシーンは互いに心許せる友になったという事を示しているのかもしれません。
七実に起こった革命
七実は、「兄一筋」すぎることで苦しんでいました。兄が大好きなので自分だけのものにしたい。でもそうはできないという感じで。
革命後のシーンで七実が道場で対戦する西園寺と冬芽のためにお茶を入れてあげるシーンがあります。このシーン、もしかしたら七実が他の男へも目を向けられる余裕が出てきたという事を示している者かもしれません。
お茶を入れる七実にたいしてありがとう。とお礼を言う西園寺。
しかも、お茶を入れるのに使っていたポットが、若葉と仲良く居候していた時につかっていたものと同じです。これは西園寺と七実の距離が以前より縮まったことを表しており、兄に縛られていない七実を表しているのではないでしょうか?
樹璃に起こった革命
革命後に、フェンシング部での練習シーンが描かれています。なんと、そこには部員としての詩織の姿が。
そこには、これまでお互いを意識していた姿はありません。樹璃は部長として一人の部品の詩織を指導。詩織は部長として樹璃を尊敬しているようにも見えます。
おわりに
生徒会メンバーそれぞれが、一皮むけてよい感じになりました。
しかし、みんなウテナの事を忘れてしまっているのが悲しいですね。記憶からなくなったわけではないでしょう。
しかし、樹璃の姉が命をすくってくれようとした少年の名前を忘れたように、生徒会メンバーもウテナの事を忘れてしまうんでしょうね。
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